インドには福音を知らない人が4億いるといわれています。
現在制作が急ピッチで進められているヒンディー語の『マンガ メサイア』がどのような人に届けられるのかご紹介します。
「男の子が欲しかった」
エリナの父親はトラックの運転手でしたが、収入はすべてアルコールに費やし、家に帰るときはいつも酔っていました。彼には娘が3人いましたが男の子を持てなかったことを妻のせいにして彼女を虐待しました。長女のエリナや妹たちのことも嫌い、しばしば暴力を振るいました。
妹たちのため
6年生の時、家があまりにも貧しかったのでエリナは学校に行かれなくなりました。他者から良く扱われたことがなかったにもかかわらず、彼女には思いやりがありました。妹たちには学校を続けさせてあげたいと思い毎日、街で見つけたプラスチックごみを集め回収業者に売りに行きました。重いバッグを背負い暑い日差しの中を一日歩いて少しのお金を得ましたが、彼女の生活に幸せはありませんでした。勉強は独学で続けました。
なんの声?
ある夜、いつものように通りのゴミを集めていると、どこからか子どもの歌声が聞こえてきました。声をたどってある建物をのぞくと、歌を歌っている子どもが見えました。エリナは有料の学校だと思いましたが中にいた彼女の友だちから、ここは子どもの聖書クラブでだれでも出席できると聞きました。
一人が変わるとみんなが変わる
エリナが何度もこのクラブを見に来るのでスタッフが声をかけ、聖書や勉強を教えたり、良い行動を励ますようになりました。エリナの変化に家族も気づきました。エリナが賛美をする担当になると、両親も礼拝に出席するようになりました。驚いたことに父親の飲酒量も減ったのです。
今エリナは両親の救いのために祈っています。
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