明るくあたたかい文章が人気のメッセージ「関真士のAmazing LIFE」を、WEBコラムとして不定期でご紹介しています。今回は第19号の全文をご紹介します。気に入ったコラムは、このページの最後から、無料でダウンロードしてA4用紙にプリントアウトできます。気に入ったらぜひプリントして周りの方に手渡してください。
ゲーリー・チャップマンという結婚カウンセラーは、その30数年にわたる経験を通して “愛の言語” ということを提唱した。彼の書いた『Five Love Language』という本は日本語にも訳されている。(『愛を伝え
る5つの方法』)
彼が言うには、愛には少なくとも5つの言語があるというのだ。私たちは、もし恋した相手がフランス人であれば、当然フランス語を習得しようとするだろう。いくら日本語で愛を伝えても、それは相手には伝わらない。
同じように、たとえ日本人同士であっても相手の愛の言語を知らないと、愛が伝わらないということだ。
それでは、彼の提唱した愛の5つの言語とは、どのようなものだろうか。
まず、あなた自身の愛の言語は? 以下の5つのうち、どれに愛を感じるだろうか。
1)肯定的な言葉:愛、称賛、感謝の言葉を聞いた時。
2)サービス行為:実際の行動、例えば重たい荷物を持ってくれた時など。
3)贈り物:贈り物をもらった時。
4)クオリティ・タイム:一緒に質の良い時間を過ごす時。
5)身体的なタッチ:セックスやハグ、手を握るなど、身体的に接触する時。
それでは次に、相手の愛の言語は何だと思うだろうか。私は、結婚前のカウンセンリングの時、必ずこのことを考えてもらうようにしている。
お互いが、相手の愛の言語を予想し合うのだが、多くの場合、外れることがほとんどである。
自分の愛の言語がサービス行為の場合、相手への愛情表現もサービス行為になることが多いだろう。そこで張り切ってサービス行為に励み、それは当然相手にも愛として伝わっていると思いがちだが、それがそうとも限らない。
ある日突然「あなたは、私のことを愛しているの?」と問われてがく然とすることがある。「これだけ◯◯◯したじゃない」と、自分がどれだけ愛を注いだかを伝えようとする。しかし、相手の愛の言語は、クオリティタイムなのだ。
これは一つの悲劇である。愛がないのではなく、愛の言語が違うのだ。だから愛が伝わらないし、相手も愛を実感できない。
アメリカにいてよく聞くのは、英語を覚える一番の近道は、アメリカ人の恋人を持つことだと。恋すればするほど、相手に自分の想いを伝えるために必死で英語を勉強するからだろう。
もし私たちが相手を愛するのであれば、相手の愛の言語を習得することだ。そのためには、相手の心の言葉に耳を傾ける、つまり傾聴することが大切になる。
相手は、どんな時に愛されているという喜びを感じているのだろうか、そのことを考えること自体が、愛だと思う。
また、自分自身の愛の言語を相手に伝えることも大切だ。私は、◯◯◯に愛を感じるのだと、お互いに分かち合い、理解し合えたらいいと思う。
さらに、自分の愛の言語を増やすこともいいだろう。あなたは、5つのうち、何個が自分の愛の言語だと思っただろうか。
一つだけより、もし5つすべての愛の言語を理解できたら、5倍愛を感じる機会が増えることになる。愛のストライクゾーンを広げるのは、自分のためにも、相手のためにも良いことだと思う。
相手の愛の言語を学び、また自分の愛の言語も増やしていくこと、それが愛し合うということだ。
最後に、神は愛である。聖書は、神のことば、つまり神の愛の言語なのだ。神は今も私たちに愛のメッセージを語り続けている。
この愛を理解し、受け取るとき、私たちは、他者を愛せる者になれるのだ。
1964年東京生まれ。荒れ果てた10代を過ごし、20歳の時にコックの仕事で渡米し、クリスチャンとなる。その後、27歳で東京聖書学院を卒業し牧師となる。40歳の時にハワイにあるホノルル・キリスト教会の牧師となり現在に至る。家族は、愛する妻と4人の子供。趣味は、料理と茶道、サーフィン。
Illustration by Rutsuko
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