明るくあたたかい文章が人気のメッセージ「関真士のAmazing LIFE」を、WEBコラムとして不定期でご紹介しています。今回は第20号の全文をご紹介します。このコラムは、このページの最後から、無料でダウンロードしてA4用紙にプリントアウトできます。気に入ったらぜひプリントして周りの方に手渡してください。
あなたの生き方のテーマは、愛されることと、愛することのどちらだろうか。だれかに会った時、まずその人にどうしたら自分が受け入れてもらえるかと考えているか。
それとも、どうこの人を受け入れようかと考えているか。どちらだろうか。
相手にもよると思うが、自分の生き方としては、どちらが多いだろうか。
悩みとしては、どうして愛されないのかと悩むのと、どうしたら愛せるのかと悩むのとどちらが多いだろうか。
私たちは、だれでも愛されたいと思っている。理解されたい、受け入れられたい、聴いてもらいたい、尊敬してほしい、赦されたいと願っている。
その願いが悪いわけではない。しかし、それだけに留まると、逆に愛を受けられなくなる。求めても求めても得られない。愛とは、追いかけるほどに離れていくものだ。
私たちの心の中には「ラブタンク」があると言われる。そのタンクが愛でいっぱいだと幸せで、少ないと幸せではなくなる。
あなたのラブタンクには、今どのくらいの愛が溜まっているだろうか。
ある人は、神さまの愛をたくさん受け取って満たされるが、しばらくするとラブランクの愛が減ってくると言う。
だからいつも、愛を補給していなければならない。補給する場所があるのは良いことだが、愛が減らないで、あふれるまでに満たされているためには、どうしたらいいのだろうか。
ラブタンクには、不思議な性質がある。それは、愛は使えば使うほど増えるというものだ。
どうしたら愛が減らないで、増え続けるのか、その答えは「愛すること」に尽きる。
愛は、使わないと減ってくる。愛されることだけに留まると、愛が注がれても注がれても、増えることはない。どこかで愛されることから、愛することへ、生き方を変えるのだ。
聖書の書かれた背景は、イスラエル地方だ。そこには死海という湖がある。世界で最も海抜の低い湖で、塩分が濃すぎて生物が住めないので、死の海と呼ばれている。
その塩分濃度は、人間の身体が浮いてしまうくらいだ。長く入っていると、脱水状態になり生命の危険もあるそうだ。いわゆるキュウリの塩もみ状態と同じだ。
それにしても、常に河川から清水が流れ込んでいる湖なのに、なぜ死の海になってしまうのだろうか。それは、清水が入ることはあっても、出る所がないからだ。
海抜が低すぎて水の出る所がないので、そのために水が蒸発し、よどんでしまうのだ。
私たちも、受けるだけではよどんでしまう。
愛されることだけに留まると、その愛はよどみ、自己愛に変わってしまう。よどんだ愛は、人との関係にトラブルをもたらすようになる。
愛は、与えることで、さらに与えられる。愛を流し、循環させたい。
握ったこぶしでは、新しいものは受け取れない。手のひらを開いて与えることだ。その手のひらには、新しい愛が注がれる。
愛は、すでに注がれているのだ。神の愛は、無条件に、尽きることなく、永遠に注がれ続ける。
あなたは、神に愛されている。
神の愛は、「先に、すでに」の愛だ。私たちが愛するより、先に、すでに神の愛は注がれている。だから愛するのだ。
どこかで生き方のギアをチェンジしよう。同じエネルギーでも車のギアをRに入れるのとDに入れるのとでは、進む方向がまったく違う。愛することにギアを入れて、この世界に愛を循環させよう。
1964年東京生まれ。荒れ果てた10代を過ごし、20歳の時にコックの仕事で渡米し、クリスチャンとなる。その後、27歳で東京聖書学院を卒業し牧師となる。40歳の時にハワイにあるホノルル・キリスト教会の牧師となり現在に至る。家族は、愛する妻と4人の子供。趣味は、料理と茶道、サーフィン。
Illustration by Rutsuko
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