明るくあたたかい文章が人気のメッセージ「関真士のAmazing LIFE」を、WEBコラムとして不定期でご紹介しています。今回は第31号の全文をご紹介します。このコラムは、このページの最後から、無料でダウンロードしてA4用紙にプリントアウトできます。気に入ったらぜひプリントして周りの方に手渡してください。
もし神様が、自分に声をかけてくれるとしたら、何て言ってほしい? ある集まりで、そう尋ねたことがある。
一番多い答えは「大丈夫」だった。多くの人がこの一言を聞きたいと願っている。「あなたは大丈夫!」。この一言を聞くと、何だかお腹の奥に力が湧いてくる感じがする。
「大丈夫」が聞きたいということは、それだけ人生には、大丈夫じゃない不安要素が多いということだろう。
不安をもたらす要因の一つに不確実性がある。この世の中に、絶対と言える確かなことは少ない。いやほとんどない。
明日何が起こるか…、天気予報一つにしても、これだけAIが発達しても100パーセントの予報は出せない。
進路のことも、仕事の結果も、人間関係のことも、健康のことも、明日の飛行機の時間にしても、すべてが確実ではない。
もし**なったら…と、“もし” を考え始めたらキリがない。 “もし” の可能性はゼロではないので終わりがない。
あるいは、不安になる理由は漠然としていて何かはっきりとわからない、けれども不安でしかたないという“存在不安” もある。自分の存在自体が不確実で、ふわふわ浮いているような、地に足が着かないような、存在の浮遊感を持っている人もいる。
だからこそ「大丈夫」という声を聞きたい。もし本当に神様がいるのなら、一番に「大丈夫」と言ってほしい。それは今を生きる私たちの心の叫びでもあると思う。
神は、私たちに「大丈夫」と言ってくださるお方だ。さらに「絶対に大丈夫」と、“絶対”を付けてくださる。
それでは、一体何が大丈夫なのだろうか。何を根拠に“絶対” などと言い切ることができるのだろう。
まず、神があなたの存在を愛していることは、絶対に変わらない。だから「あなたは絶対に大丈夫」なのだ。
あなたが失敗しても、良い結果が得られなくても、状況が悪化しても、それでもあなたがあなたであることは何も変わっていない。成功した時のあなたも、失敗した時のあなたも、同じ“あなた” だ。
あなたがあなたであることが変わらないのなら、神があなたを愛していることも変わらない。
神の愛は、あなたの功績に注がれるのではなく、あなたの存在に注がれる愛だから。
さらに神は、あなたの人生に良い計画を持っている、だから「絶対に大丈夫」なのだ。
私たちの感情、反応は、どうしても目の前に見える出来事に左右される。
世の中のニュースは、多くの場合出来事の一部だけ、会話の一部だけを切り取って報道する。見る側の私たちも、その一部だけで全体を判断してしまうことが多々ある。
後で、全容を知って、報道された内容が全く違っていたということもある。私たちも、自分自身の人生の一部だけを切り取って、それで全体を判断してしまうことがある。たった一度の失敗が、人生すべての失敗かのように感じてしまう。
今経験している事は、良い結果も悪い結果も、人生の一部なのだ。それがすべてではない。そして、神が私たちに良い計画を持っていてくださるなら、一時の悪い出来事も、必ずプラスに変えられていくのだ。
人生の一部を切り取って判断してはならない。これからも人生の旅路は続く。そして神は、必ず良い事にすべてを変えてくださる。だから大丈夫! あなたが愛されていることは変わらないから大丈夫、あなたの人生は良くなるから大丈夫、明日のことは、明日に任せてホッと一息つこう。
1964年東京生まれ。荒れ果てた10代を過ごし、20歳の時にコックの仕事で渡米し、クリスチャンとなる。その後、27歳で東京聖書学院を卒業し牧師となる。40歳の時にハワイにあるホノルル・キリスト教会の牧師となり現在に至る。家族は、愛する妻と4人の子供。趣味は、料理と茶道、サーフィン。
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