明るくあたたかい文章が人気のメッセージ「関真士のAmazing LIFE」を、WEBコラムとして不定期でご紹介しています。今回は第33号の全文をご紹介します。このコラムは、このページの最後から、無料でダウンロードしてA4用紙にプリントアウトできます。気に入ったらぜひプリントして周りの方に手渡してください。

誰でも、やり直せる

やり直せる　その根拠は？

やり直せるものならやり直したい、そんな思いは誰にでもあるだろう。あの時の大失敗、子育て、昨日の仕事のミスまで…やり直したい、でも過去に戻ることはできない。コンピューター上のデータのようにデリートすることもできない。

しかし、それでもなお「人生はやり直せる」と伝えたい。
確かに過去は変えることはできない。しかし過去と向き合い、今を変えることで未来を拓くことはできる。大切なのは、これからをどう生きるかだ。
そのためには、今この時に何を選択するかがとても大切なことになってくる。これまでと同じ基準や考え方で選択するなら、未来も同じことが繰り返されてしまう。
一つ明確なことは、私たちの人生は最初から運命論的に決定されているものではないということだ。このような星のもとに生まれたのだから、結局私の人生こうなるしかない、それが私の運命なのだ、だから諦めるしかない、ということは決してない。

神は、人間に選ぶことのできる自由意志を与えてくださった。私たちは、確かに選んだ結果としての今を生きている。
もし人生が厳しい状況にあるならば、それは意識的であろうと無意識であろうと、選んだ結果なのだ。ならば私たちは、何を選ぶかで、これからの人生をいくらでも良いものにすることができる。これが人生をやり直せると言える根拠だ。

過去、今、未来

過去の失敗に対して、私たちが選ぶことは「赦し」だ。誰かを、社会を、あるいは自分を責めても、そこからは何も良いものは生まれない。赦せない思いは、鎖のように私たちの心と人生を過去の呪縛に縛り付ける。
私たちは、恨み、責め、憎むことも選べる。しかし赦すことも選べる。赦すことは、手放すことだ。赦せない対象に固執するのではなく、神の御手に預けるのだ。鎖を解く鍵は、自分の手の中にある。
今の選択は「感謝」だ。否定的なことを考えたら、いくらでも思いつくだろう。しかし、神の恵みがどれほど自分に与えられているかを考えると、それもまた限りなく思い浮かんでくる。
過去がどうであれ、神の愛は今の自分に注がれている。いや、失敗をしたあの時でさえも神の愛は変わることはなかった。神は、あなたを裁くことなく、むしろその失敗をあなたと共に悲しんでおられたのだ。

神は、私たちが何度失敗しても、何度でも何度でも変わることなく愛し、赦してくださる。あなたが赦す前に、愛する前に、まず先に、神があなたを赦し、愛してくださったのだ。この神の愛を知る時、私たちは感謝に溢れる。
そして、赦しと感謝は、未来への希望を生み出す。
ある場合には、世間の冷たさ、無理解、レッテルが私たちの希望の光をかき消そうとするかもしれない。
しかしこの希望は、神の希望なのだ。神ご自身は、あなたに対する希望を失っていない。あなた自身が諦めても、神はあなたを諦めることはできない。だから、希望の光は決して消されることはない。この希望は、神のあなたに対する希望なのだから。

明日への一歩

聖書には、イエスは「傷んだ葦を折ることもなく、くすぶる灯芯を消すこともない」と書かれている。
理由はどうであれ、傷んで折れてしまい、光が失われてしまい、もう何の役にも立たないように見えても、イエスだけは、折ることはない、消すことはない。傷みを癒やし、もう一度希望の光を灯してくださる。
だから人生は、何度でもやり直しができる。赦しと感謝と希望をもって、明日への一歩を踏み出していこう。

関 真士 ◆ プロフィール

1964年東京生まれ。荒れ果てた10代を過ごし、20歳の時にコックの仕事で渡米し、クリスチャンとなる。その後、27歳で東京聖書学院を卒業し牧師となる。40歳の時にハワイにあるホノルル・キリスト教会の牧師となり現在に至る。家族は、愛する妻と4人の子供。趣味は、料理と茶道、サーフィン。

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㉝誰でも、やりなおせる

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