今年2月の「宗教事務条例」の施行に伴い、外国人との接触の禁止や聖書のインターネット販売の中止など、各方面で影響が出てきています。
2月から4月にかけて中国では宗教管理を強化する動きが急速に進んでいます。
「基督教全国両会※」は3月28日、「キリスト教中国化5年工作計画要綱(2018~2022)」を公布しました。これによると、中国共産党による指導と、社会主義の価値観を堅持すること、信者が中国当局の指示どおりに「正しい聖書観」を樹立することが重要とされています。
また今後の聖書の「再翻訳・発行、解釈の再編集」についても示唆されており、聖書理解の歪曲が危惧されます。
今年2月に制定された新しい宗教事務条例の後、ますます厳しくなっていると感じます。今回思ったのは、思想面に相当力を入れているということです。大学で活動している団体やグループは、今後かなり難しい状況になるでしょう。今年の政策施行には長期的な影響があるとみています。大きく活動しているグループや海外宣教団体もアプローチを変える必要が出てくるかと思います。これまで以上に、祈りの支援が必要になります。
以前は社員向けに社屋で中国語の伝道集会や礼拝を行っていましたが、査察が入り活動ができなくなりました。その後、会社の保養施設などで礼拝を持ちましたが、2年ほど前にそこも摘発されました。現在、社員はそれぞれの家庭で礼拝しています。私も今年から日本に戻り、中国の兄弟姉妹との交わりを制限しています。社員には家の教会でも公認教会でもいいから神様につながっているようお願いしています。彼らのためにただ祈るばかりです。
※中国政府公認の中国基督教協会と中国基督教三自愛国運動委員会で形成される組織
参照:
SARA director Wang Zuoan becomes new United Front deputy director: AsiaNews, Mar. 4, 2018
Copyright © 新生宣教団 All rights reserved.