中国政府はクリスチャンが増え続けていることを警戒し、教会に対する圧力を強めています。また、今後中国で出版される聖書にも影響が出る可能性が示唆されています。
新たな宗教事務条例が2018年2月に施行されて以降、十字架の撤去、教会閉鎖や信仰者の逮捕などが頻発しています。中国の宗教弾圧の実態に詳しいアメリカの人権擁護団体「チャイナ・エイド」のボブ・フー牧師は、キリスト教の中国化の一環として旧約聖書の再翻訳、社会主義の理想を擁護するため仏教経典や儒教の教えが盛り込まれた新約聖書の新たな解釈を提示する計画があると、昨年9月のアメリカ下院公聴会で証言しています。
昨年11月には、中国河南省にある政府公認教会に政府職員が視察に訪れた際、壁にかけられていた十戒を見て最初の戒めを除くよう指示しました。教会の指導者たちは激しく抗議しましたが、政府職員は「習近平国家主席が十戒の第一の戒めに反対している」と答え、その日のうちに十戒すべてが撤去されました。
今後の見通しは不透明ですが、政府の影響を受けていない、正統な聖書「ユニオンバージョン」(新生宣教団の印刷する旧新約聖書含む)、また正しい解釈をするためのスタディバイブル、注解書の重要性がさらに強まってきます。
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