新生宣教団では今年33万5千冊のウクライナ語聖書を印刷し出荷する予定でしたが、無事印刷と製本を終え、9月12日に全ての聖書の発送が完了しました。
2022年に発送された聖書も含めると、合計47万冊のウクライナ語聖書が発送されたことになります。
この働きは皆様のお祈りとご支援無くして実現することはできないプロジェクトでした。深く御礼申し上げます。
発送された聖書はウクライナやノルウェーに送られ、ミッションパートナーであるウクライナ聖書協会や、ニューライフ・ミニストリーズ・ノルウェーによって配布が行われる予定です。
また今回は、ウクライナ語聖書の他にウクライナ語の『マンガ メサイア』8万1,000冊、ロシア語の『マンガ メサイア』1万9,000冊、ポーランド語の『マンガ メサイア』1万7,000冊も発送されました。
これらのマンガはウクライナやノルウェー、またモルドバなどに送られ、現地で活動するミッションパートナー、ミッション・ユーレジアや、ニューライフ・ミニストリーズ・ノルウェーなどによって用いられる予定です。
以下は、8月のノルウェーのカンファレンスで分かち合われたウクライナ聖書協会副総主事ライチネッツ師のお証です。
多くのウクライナ人は聖書を持っていません。持っていても一度も開くことなく一生を終えることもあります。しかし戦争が始まったとき、人々は聖書を求めて私たちのところへやってきました。まるで焼きたてのパンが無くなるように聖書はすぐに無くなってしまいます。今、ウクライナの東部に行けば、信者でない兵士は一人もいません。全員が神様の存在を信じています。彼らは皆、武器だけでなく、霊的なものを求めているのです。
「聖書を下さい。自分の聖書が欲しい」「私のために祈ってくれませんか?」。また、「聖餐式を執り行っていただけませんか?」と言われることもあります。
私はある一人の老兵士に出会いました。
この老兵士は、牧師の服を着た私の姿を見つけると近づいて来て、「私は一度も教会に行った事はありませんが、私の話を聴いてくれませんか」と話かけてきました。
彼は、次々と自分の罪を告白し「神様は私など赦してくれるはずはない」と言いました。そこで、私は福音を伝え、そして、次の日にまたここで会って聖書を渡す約束をしました。その日は全ての聖書を配り終わってしまっていたからです。
次の日、その老兵士は来ませんでした。彼の部隊は朝出兵し、そして誰一人帰ってきた者はなかったのです。
彼はまるで、ゴルゴダの十字架でイエスの隣に並んで、自分のことを覚えてくれるように言ったあの罪人のようでした。私は彼の家族にはっきりと伝えることができます。彼は勇敢に戦い、そして今は天の御国にいますと。
送られた聖書やマンガの輸送が守られ、無事に届けられるように、またひとつひとつが豊かに用いられるよう、引き続き覚えてお祈りください。
新生宣教団では、引き続きウクライナ語聖書のためのご支援を募っています。
必要金額2600万円のうち、いまだ1973万2千円が満たされていません(8月末時点)。
私たち一人ひとりは本当に小さく無力ですが、主にあって結び合わされるとき、その偉大な御業が成し遂げられます。
配布を行う人、印刷をする人、祈る人、捧げる人、そのすべてが必要とされています。
絶望の中で福音と希望を求めている人々に聖書が送り届けられるために、どうぞこの働きに加わってください。
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