こんにちは、pontaです。
教会生活にも慣れてきて、毎週メッセージも聞くけれども、なんとなくしっくりこないという方や、教会では「神様が共にいること」を大前提に話しているけれども、正直なところまだはっきりとそれがわからない…。そんな風に感じている初心者の方は結構多いのではないでしょうか。
どのようにしたら日々神様が共にいることが実感できるようになるのか、その鍵となるのが「デボーション」です。
今回はこの「デボーション」について説明してみたいと思います。
目次
デボーションは、英語では「献身」を意味する言葉(devotion)ですが、クリスチャンの中では「神様との交わり」を意味し、クリスチャン生活の中で非常に重要な部分です。
あなたが教会に行くと決めたのは『今のままではうまく生きていけない』、『何か新しい価値が欲しい』、『今のままでは得られない何かを得たい』そんなことがきっかけだったのではないでしょうか。
そのために、神様を求めたという側面があるのではないでしょうか。
もしそうであるならば、ただ教会に行くだけではなく、「神様との個人的な関係」を構築しないと、神様から何も得ることはできません。
では、どのようにすれば神様との個人的な関係が構築できるのでしょうか?
神様は、私たちが日々行っているようにチャットや対面での会話ができるわけではありません。
でも例えば音楽を聴いて何かのフレーズに共感したり、励まされたりするように、神様は聖書や賛美などを通して、私たちに語りかけ、示唆を与えてくれるのです。
聖書は単なる啓発本やハウツー本ではありません。そして、物語のほとんどは遠い昔に起こったことですので、今の私たちの生活にそのまま当てはめることはできません。
しかし、その遠い昔の出来事を通して、神様は私たちに何かを語りかけてくださるというのです。
聖書は、すべて神の霊感を受けて書かれたものであって、人を教え、戒め、正しくし、義に導くのに有益である。
それによって、神の人が、あらゆる良いわざに対して十分な準備ができて、完全にととのえられた者になるのである。
(テモテへの第二の手紙3:16~17)
上記の聖書箇所にも書かれているように、私たち人間は聖書を通して学び、祈るなかで「善い行いができるように充分に整え」られていくのです。
では、どの様に聖書を読み、祈ればよいのでしょうか?
具体的なデボーションの方法をご紹介します。
あなたは祈る時、自分のへやにはいり、戸を閉じて、隠れた所においでになるあなたの父に祈りなさい。すると、隠れた事を見ておられるあなたの父は、報いてくださるであろう。
(マタイによる福音書6:6)
マタイによる福音書にはこの様に書かれていますが、これは言葉通り「部屋の奥に行くように」という意味ではなく、神様と自分が全く誰にも干渉されず、差しで向き合っている状態を作るようにということです。
祈るときに「神様と差しで向き合うことができる」ということが実感できるならば、教会でなくても、騒がしいところでも、静かなところでもよいわけです。神様は私たちのことをいつもちゃんと見ておられますが、私たちが真に神様と向き合わなければ、神様からの語りかけも聞こえないのではないかと思います。
もっとも、多くの人は、静かで心静まる早朝や夜の一人で居るときのほうが対話しやすいですよね。私もそうです。
さて、聖書を読むと言ってもどう読めばよいのでしょうか?
あまりにも膨大で量も多く、箇所によっては単調であったり、難解であったりするので、踏み出すのにためらいを感じる方も多いことでしょう。
この後にご紹介するデボーション誌に沿って、その日の聖書箇所を読み進めていくのも良いですし、「聖書通読表」というものもあります。
旧新約聖書を1年間で読み終えるもの、それ以上の時間をかけて読み進めるものなど、いくつかのバージョンがあり、総じて、通読期間が短いものは早く一冊の聖書を読み進めることができてよいのですが、一日の読み進める量が多いのが難点です(大体、一日に4章ずつ読み進めると、一年間で聖書全てを通読できると言われています)。
毎日読むことを前提として、自分にあった1日の分量を設定した聖書通読表を探して試してみてください。
「聖書協会共同訳」や、「新共同訳」といった聖書を発行している日本聖書協会では、聖書通読表も発行しています。
価格は20円~51円と安く、しかも通読を完了したことが分かる通読表を送ると、新しい聖書通読表と通読認定証、プレゼントが送られてきます。
自分のペースで、マークシートで塗りつぶしながらどこまで読んだかが把握できるようになっています。
聖書に挟んで使えるように、大・小2種類のサイズのものがあり、また新約聖書のみのものもあります。
その名の通り一年間で聖書を通読できるプランになっています。
聖書同盟はデボーションガイド「みことばの光」を発行するなど、様々なコンテンツをとおして、クリスチャンが聖書に親しむことを励ましている国際的な団体です。聖書同盟でも聖書通読のためのツールを提供しています。
無料(印刷版は送料のみ)で使うことができ、ダウンロード版などもある通読のしおりです。
5年間で聖書を通読できるように計画されています。聖書同盟が出版するデボーションガイド「みことばの光」と連動した聖書箇所になっています。
一度にたくさんの量は読めない!という方におすすめです。
「Googleカレンダー版」の通読表もあり、追加するだけでGoogleカレンダーにその日の通読箇所が表示されるので、日ごろGoogleカレンダーを利用している人にはとても便利です。
聖書全体を通読するための計画表です。
1年、2年、3年、4年と自分の計画に合わせて通読できるようになっている、聖書通読の計画表です。200円で購入できます。
この他にも、通読箇所が入った手帳なども各種発行されています。
聖書を読み始めた方へのプレゼントにも良いですね。
様々なデザインのものがありますので、自分の好きなものを選ぶことができますよ。
キリスト教書店などで販売されています。
デボーションで重要なのは、解説とともに御言葉によって何を与えられるのか、今の自分に何か当てはまるものはないだろうかと考えること(適用)です。
聖書の世界は、通常私たちが日々接している世界とは違います。目の前に答えがそのままあるのではなく、示唆等によって示される場合もありますし、その時に答えは無く、しばらくしてから分かる場合もあります。
私の感覚ですが、聖書は即答してくれません。答えてくれない場合もありますが、簡単に「良い悪い」の判断をするのではなく、「神様を信じて問い続けていれば、必ず答えを与えてくれる」と思うことが重要です。
そのために、少しの時間でも良いから、毎回お祈りをすること、なにか思うことなどがあれば、必ず書き留めておくことが重要です。
しばらくしてから、書き留めておいたことに対する答えが現れることもあるはずです。
新生宣教団のHPのプレゼントコーナーからは、自分で作れるデボーションノートを無料でダウンロードできます。
その日読んだ聖書箇所と、感じたことなどをメモできます。
たくさんのデボーションガイドやデボーションのアプリが用意されています。
デボーションガイドは、その日の聖書箇所を示すだけでなく、その御言葉について毎日解説してくれます。
いくつかこのあと紹介しますが、何点か見てみて自分に合いそうなデボーションガイドを選んで使ってみると良いと思います。
書籍のほかに、ウエブサイトやアプリでデボーションを行えるものもあります。自分に合ったスタイルのものを選びましょう。
デボーション冊子・テキストのご紹介
聖書同盟が発行しているデボーションガイドです。毎日1章、または20節程度の聖書箇所と、解説メッセージが書かれています。子どもからティーンズのためのデボーションガイドとして『ジュニアみことばの光』(通称『ジュニみこ』)も刊行されています。
使い方ガイドの中では以下のように勧められています。
「『考える』~毎日の生活にみことばを結びつける。みことばを黙想するとき、私たちはさらによく知るようになるだけでなく、みことばが私の生活にとって重要だということを発見するでしょう。あなたにとって、具体的で現実的なことを探してみましょう。見つけることができたら、どのようにして発見したことを実践したらよいのか、神が示してくださるように、祈りましょう。」
小牧者出版から発行しているデボーション誌です。
毎日の聖書にあわせたわかりやすい解説やエッセイが収録されています。
以下のように勧めています。
「神様は私たちに聖書という地図をくださいました。聖書を人生の道しるべとして歩んでゆく。この生活がデボーションです。デボーションにとって、とても大切なことは、聖霊に導かれるということです。デボーションをするときは、私たちといつも共にいてくださる、助け主である聖霊に助けを求めましょう。」
いのちのことば社から発行しているデボーション誌で、「聖書新改訳2017」を使用しています。最初に学びのスケジュールがあり、聖書通読箇所の一覧、「本書の特徴」として内容の使い方が明記してあり、初心者でもわかりやすい構成になっています。
日々のみことば出版委員会より発行しているデボーション誌です。
「静思の時」というページで、デボーションの方法が記載してあり、これもまた初心者にもわかりやすい構成になっています
アパ・ルーム日本委員会から発行しています。
世界中で愛用されている、国際的な祈りと聖書の日課雑誌で、判型も小さく、文章も短いため、気軽に読めるデボーション誌です。
2か月分が一冊になっています。印刷版のほかに電子版も発行されています。
公式サイトではその日のページが配信されていて、無料で読むこともできます。
55以上の言語で発行されている、世界的にも有名なデボーションガイドです。「デイリーブレッド」という名前は、「御言葉は日々の糧(パン)である」ということに由来しています。冊子版だけでなく、WEB版やアプリ版、メールマガジンバージョンもあります。冊子もアプリもすべて無料で、公式サイトから申し込み可能です。
デボーションWEBサイト・アプリなどのご紹介
ハーベストタイム・ミニストリーズの中川健一師の執筆しているデボーションWEBマガジンで、ユダヤ的視点に立って、時代背景、文化、文脈を重視して御言葉を解説をしています。
毎日更新されており、無料でWEBサイトから読むことができます。
Youtube版の「聴くClay」も同時に掲載されているので、耳で聴くこともできます。
『YouVersion』は世界中で5億回以上ダウンロードされている、無料でダウンロードして聖書を読めるアプリですが、デボーション機能が備わっており、デボーションプランに参加すると毎日その日の聖句とショートメッセージを受け取ることができます。
いかがでしたか。基本は毎日、少しづつでも聖書を読み、聖書の内容について静思し、祈ることができれば良いと思います。
そうすれば、どんなときでも、その時々で聖書が指針を与えてくれることがわかってくると思います。
どうぞ、皆様の上に、主の導きがありますようにお祈り致します。
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