昨年、フィリピンのマニラで実施されたマンガプロジェクト※では、学校に通っていない子どもたちにマンガ教材を使って道徳の授業をおこない、多くの子どもたちのモラルの形成や伝道に役立てられました。
このプロジェクトはスラムに住み、貧困により登校をあきらめなければならなかった子や、学習意欲をそがれてしまった子などがボランティアが運営する「手押し車の教室」で基礎教育を受けなおし、正規の学校へ復帰できるよう導くものです。
そして、このプロジェクトをとおして多くの子どもや教師が変えられていきました。
親切にすること、働くこと、人の役に立つこと、マンガはこういうことをする助けになってくれます。
イエス様の優しさを学び、彼が私たちの罪のために死んでくださったことも知りました。マンガからもっと学びたいです。伯父さんからも聖書を貸してもらい読み始めました。
読むことや書くこと、描くこと、そして他人に親切にすること、学校に戻ったら学んだことをすべて続けていきたいと思っています。
年下の子と喧嘩するのは良くないことだと教わりました。だれかからいじめられて「ブサイク」と言われても気にしなくていいとわかりました。
学校から離れていた時にはいつも悪口を言っていました。でももうそれはやめました。
10歳のブリックスくんはマンガをとおして神様に近づき、まわりにいる人との争いにどう対応すればよいかを学びました。
教わったことを日々の生活にどう当てはめているのか聞くと、彼は次のように答えました。
「優しく、従順で、勇敢で、勤勉でいることを学びました。だれかが傷つけようとする時にも反撃せず、先生にそのことを伝えます。争いで返すと問題は解決するよりむしろ悪化してしまうからです」
彼はマンガから多くを得て、さらに聖書のことも学べると、とても喜んでいました。一番初めに学んだことは『神様を愛する』ことだそうです。
ボランティアの教師として働くエンジェル・ネリさんは、授業中に2人の子どもたちから「マンガ ストーリーブック」にあるヨセフの話が聞きたいと言われた時の経験を語りました。
「このヨセフの話から彼女たちに福音をより深く話すことができたのです」
エンジェルさんは、子どもたちに福音を伝えたいと思ったのがきっかけで手押し車の教室に教師として参加しました。
しかし福音を伝えられる授業がなかったため、なかなか自信を持って話せずにいました。
今回、マンガ ストーリーブックをとおして子どもたちに福音を直接伝えられたことに大きな励ましを受けました。
マンガが彼女に伝道への熱心を起こさせ、新たな自信を与えました。
※旧ホープ・フォー・リビング プロジェクト:2016年4月からホープ・フォー・リビング プロジェクトはマンガ プロジェクトに名称を変更しました。
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