pontaです。
教会に行く機会を持つことができた方、おめでとうございます。それは、「神様からの最初の贈り物」かもしれません。
と言われても、教会にも行き始めたけど、なにかしっくりせず、最初のうちは教会の居心地がそれほど良いものでない人もいることでしょう。
聖書を読むこともなかなか難しく、その上「お祈り」は今までやったこともないため、まず何を祈れば良いのかもわからず戸惑うこともあるのではないでしょうか。それは今までに経験したことのない環境に身をおいているので、当然の反応だと思います。
そのようなキリスト教初心者の方に、少しでもお役に立つよう、おすすめのアイテムやコツなどをご紹介したいと思います。
目次
初めての方が「スラスラ聖書を読めて意味もわかる」ということはありません。毎週牧師のメッセージを聞き、自分の経験や悩みに符合することがあった時に初めて、「なんとなくわかってきた」、「色々とわからないことがわかったように思えてきた」というプロセスをたどるのではないかと思います。
ただ、それだけですとあまりに時間がかかってしまいますし、何かを得たという実感も少なく、聖書を読み続けるモチベーションが高まりません。
もちろん、教会のメンバーからは、聖書研究会の参加などのお誘いもあるでしょうし、日々聖書を読んで、神様との交わりを行う「デボーション(静思の時間)」も勧められると思いますが、初心者にとっては、異次元的な事で、あまり積極的に時間を取ることも難しいのではないでしょうか?
今回ご紹介するのは、もっとシンプルに、聖書の言葉だけを読むものです。
初心者の方は、まず聖書の言葉に毎日触れることをおすすめします。
その意味を深堀りすることで、聖書の世界が開けてくるかもしれません。そこで今回は初心者でも聖書に親しめるアイテムをご紹介したいと思います。
知恵の書と呼ばれる箴言は、ヨブ記、詩編、伝道者の書とともに生活の上でも役立つみ言葉が盛り沢山です。
全部で31章あるので毎日1章を繰り返し読んでも良いと思います。
箴言は、紀元前970年から700年に書かれていると考えられ、短い比喩や格言を使って身を守る知恵や正義を教える書です。とくに、その当時は、隣人との良好な関係は、平穏な生活を行うための重要なポイントでした。
人々が一般の生活を行う上での色々な示唆を与えるものです。一般の人にも受け入れられやすい内容になっています。
単純にみことば(聖書の言葉)が書かれた小さなカードBOXです。
毎日、あるいは気が向いた時に、小さなみ言葉カードを自分で引いて、与えられた「みことば」をその日、念頭に置いて行動するのも良いかもしれません。
ベテスダ奉仕女母の家出版部という、少し古めかしい名前の団体から、『日々の聖句 ローズンゲン(合言葉)』という小さな冊子が発行されています。
この聖句集は、日毎に選び出された旧新約聖書からの短い聖句を組み合わせたものです。
そのはじまりは、1720年、ドイツのヘルンフォート村のボヘミア兄弟団の人々が、一日の終わりに、翌日のためのローズング(合言葉)として、示し合っていたものに由来します。発刊されて、ヨーロッパの多くの国で読まれ、政治家から一般人まで、また、戦争中は敵味方ともに読まれ、日毎の聖句が読む人に大きな示唆を与え、「人生が変わった」「人生が好転した」という証も多く定評があります。
シンプルに一年分の旧約、新約の一句が毎日示されている小冊子で、一瞬で読めるので便利です。
これも、聖書から編集されたみ言葉集です。特徴は365日、朝と夕のためにそれぞれのテーマに沿って、数箇所から抜き出された聖句だけがまとめられていることです。
19世紀、ロンドンで書店を営んでいたイギリス人サミュエル・バグスターと家族によって編纂され、1875年に出版されたもので、世界中で現在も読み継がれ、日々の祈りの手引きとしても用いられているものです。
日本では伝道出版社というところから発刊されています。
日本聖書協会から、黙想シリーズとして、一日分のみ言葉と短い解説を1頁に収めた冊子が、「黙想シリーズ」として発行されています。これも、一年分で1冊となっており、み言葉と解説が収録されています。「祈りの力」には、短い「祈りの言葉」も付いています。
エドワード・バウンズ以外の著者は、牧師ではなくクリスチャン作家や俳優で、親しみやすいと思います。
現在は、4冊発行されています。
さて、もう一つの難関、「祈り方」についてです。初心者にとって、教会で「さあ、祈りましょう」と言われても戸惑うばかりです。教会によっては、結構大きな声に出して、祈る方法を取るところもあり、初心者にとってはますます億劫になってしまうでしょう。
現代の日本人は、「お願い(祈願)」という習慣はあっても、「祈り方」についてはきちんと教えられていません。ややもすると、他人のことはともかく、自分の願望が実現することだけを、「祈って」(お願いして)はいないでしょうか?
ここでは「祈り方」についてちょっとした考察をして、少しでも初心者の方々のお役に立てばと思います。もちろん、一考察ですので、色々な考え方があります。これから、教会に行き続ける中で、自分に合う「祈り方」の理解が進むことをお祈りします。
ちょっと、「え?」と思われませんでしたか?「祈り方」ついて聞こうと思っていたのに、祈られてもなあ…と。
「祈り」の大きな恵みはまず、「祈られる」ことです。
教会でもよく、牧師から「祈っています」と言われることはありませんか? ちょっと新鮮な感覚とともに、最初のうちは、気恥ずかしい感じもするかもしれません。
しかし、もしあなたが何かに孤軍奮闘していた時に、そのことを理解して「祈り」助けてくれる、相談にのってくれる人がいたとしたら、大きな励ましとなるのではないでしょうか?
一人でなく、そばに誰かいてくれるだけでも、大きな違いではありませんか?
神様は必ずあなたのそばにおられます。そして、必ず解決を示してくださっています。
もし、何となくそのように思えたなら、今度はあなた自身が、誰かのために(具体的なイメージがあればなおさら良いですが)「祈る」ことができれば、あなた個人の意識は大きく膨らむはずです。
一人でできなかったことが、数人でやればできるように、一人では八方ふさがりのように思えていても、数人で祈れば、必ず新しい道が見えるようになります。
聖書は「祈り方」について、どんな示唆を与えてくれているでしょうか。
「主の祈り」をあげる方も多いと思います( 主の祈りについて書かれた記事もありますのでこちらもお読みください)が、私はピリピ4章6-7節をご紹介します。
何事も思い煩(わずら)ってはならない。ただ、事ごとに、感謝をもって祈と願いとをささげ、あなたがたの求めるところを神に申し上げるがよい。
そうすれば、人知ではとうてい測り知ることのできない神の平安が、あなたがたの心と思いとを、キリスト・イエスにあって守るであろう。
ピリピ人への手紙4章7節
上記の聖書の言葉を詳しく見てみましょう。
神様がすべてを良い方へ導いてくださるという信仰に基づいて祈りましょう。
良い状況の時も悪い状況の時も祈りましょう。
感謝できない時でも、とにかく「感謝」をもって祈りましょう。
正直に自分の気持ちを神様に打ち明けましょう。
どうやって「祈る」かも、わかってきた。けれども、具体的に、それも「祈ってください」と言われたら、どうしようと思いますよね。少しだけ、祈り方についてもお話したいと思います。
プロテスタント教会では、まず目を閉じて手を組み、祈りの姿勢をとります。
そして「天の父なる神様」と親しく呼びかけるところから始まって、「イエス様のお名前によってお祈りします アーメン」で終わることが多いと思います。
そもそも私たち人間は罪深く、神様に語りかける権利など無いような存在ですが、十字架で私たちをあがなって下さったイエス様のとりなしによって、父なる神様と和解し、祈ることができるようになりました。「イエス様のお名前によって」と祈るのはそういう意味から来ています。また、聖書に「わたし(イエス様)の名によって求めなさい」と書かれていることに由来しています。
「アーメン」というのは、ヘブル語で「その通りです」という意味です。
祈りは口に出しても良いですし、心の内で黙祷する祈りも、神様は聞いてくださいます。
教会で「〇〇さん、お祈りしてください」と言われたら、はじめのうちはとてもドキッとしますし、緊張しますよね。でも、良い祈りとは「スラスラと流暢で美しい祈り」ではありません。
祈りとはその場にいる人たちに聴かせるための詩や作文のようなものではなく、神様にささげるものであり、神様とあなたとの「会話」です。
神様はうわべだけの美しさではなく、素直でへりくだった心を何よりも喜ばれるお方です。恰好つけず、またできる限り「その場にいる人々」ではなく「神様」に意識を向けて、正直に自分の思いを、自分の言葉で祈りましょう。
どうでしょうか? 聖書では、「祈り」は、落ち着いて感謝を持って、祈りなさい。とあります。そうすれば、自分の思う要望や結果ではない、人智を遥かに超えた結論が神様からあたえられるとあります。
ですから、できるだけ平安を保って、感謝し、願いを神様に知ってもらい、あまり自分の考える結論を求めるのではなく、関わる全ての人に最高の結果が与えられるような祈り方をすれば、あなた自身にも、大きな恵みが与えられるようになります。
これからの、教会生活がなお一層良いものとなりますようにお祈りします。
次回は、毎日の聖書の言葉と解説が合わさったデボーション誌をご紹介しようと思います。
●デボーションについての解説と、デボーション誌の紹介記事はこちら
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