クリスチャン生活が長い方は、「CCC」という団体名を一度はお聞きになったことがあるのではないでしょうか。「CCC」は「キャンパス・クルセード・フォー・クライスト」の略で、世界中で活動する宣教団体です。
新生宣教団でも、日本CCCの『四つの法則』をはじめとする各種トラクトや、テキストなどの印刷と制作に、長く携わらせていただいています。
今回はそんなミッションパートナー、日本CCCの原康平さんに、日本CCCとはどのような働きなのか、活動と印刷物についてインタビューさせていただきました!
日本キャンパス・クルセード・フォー・クライスト(日本CCC)は、1962年に活動が始まりました。今年で60周年を迎えます。もともとは大学生に福音を伝え、さらに救われた大学生を訓練して、その学生たちが福音に生きるように育成する働きでした。
今は大学生だけでなく、OB・OGを支えたり、それに付随して社会人の方々、特に社会でリーダーシップを取られる方々やビジネスマンの方々に、福音を伝えて、また彼らが自分たちで伝道できるようにという活動もしています。特に「伝道」と「弟子づくり」に力を入れて働きをさせていただいています。
日本CCCの紹介ムービー
母体となるCCCは、1951年にアメリカのビル・ブライト夫妻によって創設されました。大学生に福音を届けたいというビジョンのもと、ロサンゼルスの大学で活動が始まりました。
今では大学宣教だけを見ると150か国ぐらいの国で、大学生だけを見ると5万人以上がこのミニストリーに加わっています。
各国のCCCとの交わりの中で活動していて、日本CCCは韓国や台湾、アメリカ、香港、シンガポール、フィリピン、オーストラリアのCCCとの交流が盛んです。
現在日本CCCには80名のスタッフがいますが、その約半分が大学伝道に携わっています。
日本CCCのスタッフが大学に行って学生たちに福音を伝え、救われた学生たちが次の学生に福音を伝えるための手助けをしています。現在、日本国内の8つの都市(東京、横浜、名古屋、京都、大阪、神戸、福岡、札幌)で、約40の大学から大学生が日本CCCのサークル、「Student Impact」に参加しています。
大学の一角でランチタイムを行ったり、英語、韓国語の勉強会の開催を通して関係作りをしています。
またクリスチャンの学生に向けては、テキストを用いて福音を伝えるためのバイブルスタディーをしたり、週に一回は各都市ごとで大学を超えた学生たちの集まりを持っています。アイスブレイクのゲーム、賛美、聖書メッセージ、祈り、小グループの交わりの時間を持っています。
春には全国規模のキャンプを行い、夏には海外や国内へのミッショントリップに学生たちを遣わしています。
実際に学生たちが福音を伝えられるようになるようになるための手助けをするというのが私たちの活動です。
「大学生」という時間とエネルギーに恵まれ、また人生について考える節目の時期に、キリストに出会い、主の弟子として成長することは非常に意味のあることだと考えています。
大学生の方で、CCCに興味を持たれた方は、以下のWEBサイトからご連絡ください。
Student Impact
また大学以外の活動では、OB・OGのための集まりや、社会人のためのバイブルスタディー「エクレシア」、「シグニフィカントプロジェクト」という女性のためのプロジェクト、教会での伝道コーチングなども開催し、大学内だけでなく日本全体でクリスチャンを育成し、教会を活性化していくための活動も行っています。
OB・OGたちには卒業したのちも福音に生きられるように、アカウンタビリティを持てる場が必要です。シグニフィカントプロジェクトというのは、女性が神様から与えられている使命や、ビジョンを発見し、その使命に生きられるように助ける働きです。自分探しと共に、神様からゆだねられている夢やビジョンに生きられるように道筋をつけていくというスモールグループです。
また社会人の方々のための「エクレシア」という働きでは、東京の都心部で週一回のバイブルスタディーを行い、福音を伝えるとともに学びの時をもっています。教会では「四つの法則」等を用いた具体的な伝道方法を教えるセミナーなどを行っています。
若者は「宗教」や「カルト」には警戒心が強く、そういった面では難しさもありますが、「キリスト教」や「聖書」というものについては必ずしも抵抗は強くなく、興味を持っている人も多くいます。
また心の内で本当の何かを求めている人も少なくありません。そういった人たちに、関係づくりをしながら伝道していくことが求められていると思います。
特に私たちが最近困難を覚えたのは、何と言っても新型コロナウイルス流行に伴う影響です。
この3年はコロナの影響で、実際の集まりが持てなくなり、大変難しい状況を強いられました。
集会やバイブル・スタディはすべてオンラインに切り替わりました。オンラインでのミッション・トリップや、伝道イベントも開催しました。
以下のようなサイトの聖書通信講座も用いられました。
私たちの働きがある8都市以外の大学生にも福音を届けたり、フォローアップのバイブル・スタディを行ったりと、オンラインならではの利点や収穫もありましたが、実際に対面での交わりの中で得られる関係づくりと比べると、どうしても劣る面があると感じています。
この春からは、各大学でも対面授業が再開され中心となってきました。私たちの活動も、折を見て対面での活動を再開していきたいと思っています。コロナ禍で習得したオンラインの技術と利点も生かしつつ、対面とオンラインをいかに効果的に併用するかが今後の課題です。
日本CCCのビジョンは「Kingdom Movements Everyhere」です。日本語にすると「どこでも神の国ムーブメントを」です。
大学生が救われ、弟子として育成され、次世代に福音を届ける、霊的な福音の連鎖反応を伴うムーブメントが、日本中、世界中の大学内で起こることを目指しています。また卒業したOB・OGが職場や地域社会、教会で福音伝道のムーブメントを起こし、日本全体に福音が浸透していくことを目指しています。
たくさんの書籍やテキストがありますが、その中からいくつかご紹介します。
CCCのトラクト『四つの福音』を現代版にデザインしなおしたものです。
大学内で大学生が友だちに福音を伝える際に用います。今の若い世代にもわかりやすいように、写真や図を多く配置して、福音全体のイメージをつかむように作成されています。
もともとの国際CCCの創設者、ビル・ブライトが執筆したオリジナル版です。手のひらサイズで常に持ち歩けるサイズで、大判サイズや対訳版なども展開されています。福音をシンプルに伝えることができ、社会人の方、教会等でも用いられています。
『四つの法則』をマンガにした小冊子です。とても分かりやすく、美しい絵柄(フルカラー)なので、だれにでも読みやすく好評です。
イエスさまを信じたばかりの方が学ぶ、バイブルスタディのテキストです。クリスチャン大学生が福音を伝えて信じた友だちへのバイブル・スタディのために作成されました。
古くから用いられているテキストですが、昨年装いも新たに改訂版が出版されました。
クリスチャン大学生でも用いやすい教材、救われたばかりの大学生も、友だちとバイブルスタディができる平易な内容として作成しています。改訂版では、バイブルスタディの後の宿題として、ビル・ブライトが執筆した『伝達可能概念』のメッセージも収録しています。
『新しい人生のはじまり』を終わった大学生が、自分でも友だちに福音を伝える弟子となるために作成しました。
ディスカッションを中心にできる、帰納法的聖書研究、そして伝道の方法を学ぶワークショップが入っています。
大学生が友だちへのバイブルスタディーをリードするために作成しました。
イエスさまを信じたクリスチャンが充実して、意義深い、クリスチャン人生に歩めるように『聖霊の満たし』を受ける方法をシンプルに説明しています。大学生が大学でクリスチャン学生への弟子づくりのテキストとして作成したものです。
CCCの創設者ビル・ブライトによって作られたトラクトです。
ビル・ブライトは聖書の福音をいかにコンパクトに、そしてわかりやすい伝道用のテキストとしてまとめるかを考え抜いた結果、このトラクトを制作しました。
このトラクトはただのトラクトではなく、「だれでもどこでも伝道できるシステム」を提供していることが大きな特徴で、世界中で用いられてきました。
現在オリジナル版の『四つの法則』だけでも、2億5000万冊以上が印刷されています。実際には各国で様々なバージョンに展開されていますので、どれだけ用いられているかは分かりません。
この『四つの法則』を用いた伝道の仕方について、学内だけでなく教会などでもセミナーを開催していますので、興味がある方はご連絡ください。
『四つの法則』は無料のスマホアプリにもなっています。どうぞダウンロードしてお使いください。他言語の併用版なので、日本語を選択くださると、日本語の教材を使うことができます。
私たちは福音伝道のビジョンをもって活動していますが、これらの伝道ツールをとても重要なものと考えていますので、同じ宣教の思いを持って働いてくださる新生宣教団の存在を本当にありがたく思っています。
一般の印刷会社でも印刷はできますが、新生宣教団では営業、デザイン、版の制作、印刷、その一つ一つに携わる一人一人が、同じ宣教の思いを持ち、また信仰に立ってそれぞれの働きをしてくださる。
そのことが本当に尊く、感謝だなと感じています。
私たちは学内、またその他の場所で私たちの働きを行いますが、印刷という分野についてはわからないことも多く、アドバイスや技術を求めています。新生宣教団はそのようなときに、デザインや印刷という分野で信仰に立って力を貸してくれる、本当に心強いミッションパートナーであると感じています。
貴重なお時間をいただき、インタビューさせてくださりありがとうございました。尊いお働きに関わらせていただけること、またすばらしいトラクトや書籍を新生宣教団で印刷させていただけることを感謝します。
日本CCCの働きを覚えてお祈りください。
新生宣教団は日本で宣教を志す皆さまのミッションパートナーとして、あらゆる印刷物のご用命にお応えしています。
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