現地に届けられた5万冊のラフ語聖書

Asia project
 

聖書を受け取る女性新生宣教団で印刷された聖書を、タイやミャンマーで配布しているミッションパートナーから、ラフ語の聖書の配布についてのレポートが届きました。
ラフ語はタイやミャンマー、中国、ラオスの山岳地帯に暮らす少数民族「ラフ族」の言語です。
新生宣教団では昨年の10月に、50,000冊のラフ語聖書を印刷し発送しました。

●こちらのレポートもお読みください

今回はこれらの聖書を受け取ったミッションパートナーのレポートをお分かちします。

 

50,000冊のラフ語聖書を配布しています

届けられた聖書私たちは届けられた50,000冊のラフ語聖書を配布し続けています。少しずつですが前進しています。これらの聖書が非常に必要とされているタイで、何千ものラフ語聖書の配布に協力してくれた牧師の証をお分かちします。
(※証は部分的に抜粋しています)

生きて働かれる主

S牧師私の名前はS、牧師です。67歳で、タイのチェンマイに住んでいます。 7年前、私は部族の教会連合のために「神の言葉ミニストリー」という活動を始めました。私たちの教会連合には12の教会があります。

私はクリスチャンの家庭で育ちました。私の村には教会があり、いくつかの新約聖書はありましたが、旧新約の完全な聖書はありませんでした。
私がイエス様を受け入れることを決心し、バプテスマを受けたのは16歳のときでした。イエス様に会う前、私は罪びとでした。外見的にはそれほど悪くはありませんでしたが、自分の考えや欲望の罪は私自身が一番よくわかっていました。洗礼を受けた私は変えられ、聖書に書かれているようにイエス様に仕え、私の人生をイエスに仕えるために捧げたいと思うようになりました。

ある時私が田んぼで働きながら、「神様が私を用いてくださいますように」と祈っていると、主の臨在が降りました。そして三日間断食して祈り、主は私にフルタイムで主に仕えたいという願いを与えてくださいました。それから村人たちが私に牧師になるよう頼んできたので、私は神に従いました。私は三年間村の牧師をしましたが、それ以降は伝道者として働きました。

私はイエスが奇跡を起こされたことを聖書を読んで知っていました。私は何日も断食したりしながら、「その力を与えてください」と祈りました。私は、神の権威を人々に証しするためにこれが必要であることを知っていました。それから私は人々に手を置いて祈るようになり、神は人々を癒しました。人々は昼夜を問わず癒しの祈りを求めて、私に電話をしてくるようになりました。

つい最近も、ある牧師と彼の家族を悪霊が攻撃していたので会いに行きました。彼は病気で、いくつかの病院に行きましたが、医者は彼を助けることができませんでした。それで私は別の牧師と一緒に彼の元に行き、彼のために祈りました。私たちは悪霊に去るように命じ、悪霊は去りましたが、彼を出た悪霊は彼の妻に入りました。彼の妻は床に伏してしまいものを食べられなくなりました。彼女は病院にも行きましたが、医者は助けることができませんでした。
それから僧侶と呪術医がやって来て、彼の家と庭の一本の木に悪霊がいると言ったので、彼らは恐れていました。私は友人の牧師と再び彼の元に行き、そしてイエスの名において、家と木から去るように悪霊に命じました。イエスは生きていて権威があり、彼らを悪霊から解放したので、牧師夫婦は良くなり喜びに踊っていました。
呪術医と僧侶は私たちが何をしたかを見に戻ってきたので、私たちは彼らとイエスを分かち合うことができました。彼らはそれを見ましたが、まだイエスを受け入れる準備はできていません。しかし彼らはこの出来事に非常に興味を持っています。

この他にも、悪霊に取りつかれた人々が私の家に来て、私と妻は彼らが解放されるように祈っています。
痛みや病が肉体的に癒されるのを見てきました。体の半分以上が麻痺した一人の男性は、私の元に1か月滞在し、私は1日3回、彼に手を置いて祈りました。服薬は一切しませんでしたが、彼は癒されて仕事に戻っています。
私が祈り願っていることは、私がこのミニストリーをフルタイムで続けていけることです。私の財政的支援のためにもお祈りください。そして、私の教会連合の牧師たち全員が完全に支えられるように祈ってください。
聖書をありがとう。私はすべてのラフクリスチャンに自分の聖書を持ってもらい、彼らが神について読んで学び、神の道を歩むことを学ぶことができるようにしたいと思います。


※以下は2017年に配布した聖書を受け取った方の証です。

ラフ語聖書がもたらした劇的な変化

L牧師私の名前はL、牧師です。ラフ語聖書を印刷して寄付してもらうまで、牧師を含め、村の教会の人々は聖書を持っていませんでした。
教会員はラフ語の聖書を見たことがありませんでした。皆さんにとってはこれは信じがたいことかもしれませんが、これは本当にラフ族のクリスチャンの現状でした。
聖書のコピーが1つしかない教会では、牧師だけがそのコピーを使用できるようになっていました。
私たちの教会の初期の信者のほとんどは、死ぬ前に聖書を得たいと祈っていましたが、自分の聖書を持ったり、聖書を読んだりすることなく死にました。
2016年に聖書が届けられる前に亡くなった人々について、私たちは非常に残念に思っています。

聖書が私たちに与えられる前は、聖書を教え、神の言葉を知ることは非常に困難でした。信徒が自分で聖書を読むことは決してできず、人々は牧師の説教を聞くことしかできなかったので、霊的に成長することが難しい状況でした。

私たちの教会員は聖書を受け取った後、毎晩聖書を読みました。家族でも読み、時間があるときには勉強し、難しい箇所については牧師に質問しました。
牧師のメッセージを聖書の言葉と照らし合わせてチェックすることにとても興奮しました。今、教会員は礼拝の前にも教会に通い、一緒に聖書を読み、聖句を暗記しています。

各家族が聖書を持って教会に来るのを見るのはとても美しく、最も驚くべきことです。神はラフ族のクリスチャンを見るとき、彼らが彼らの聖書を読んで、彼らの聖書を教会に持って来る姿に、きっと満足してくださっていることでしょう。
ラフ族の神学校ラフ族のクリスチャンは神の言葉について詳しく研究し、牧師に週に一度聖書研究の機会を設けるようにと頼んできました。ですから今では、すべての教会で毎週金曜日の夜に聖書研究会を開催し、神の言葉によって強くなり、励まされています。聖書が配布されてからの9か月で、彼らは霊的に成長しました。すべての教会で、信徒の態度や考え方、話し方、そして牧師への敬意についても、信じられないほど変わりました。教会に来る人々も20%以上増加しました。

私たちの教会の全ての人々に代わってお礼を申し上げます。無料のラフ語聖書をありがとうございました。過去9か月の変化を見るのは本当に驚くべきことです。あなたがたは、ラフ族のクリスチャンが神の言葉を通して成長し、変化するための扉を開いてくれました。
神様のお恵みがありますように。


ラフ族の兄弟姉妹のために新生宣教団で印刷された聖書が届けられ、それらが豊かに実を結んでいることを主に感謝します。
現地の教会の人々、聖書の配布を続けているミッションパートナー、そして新生宣教団のためにも覚えてお祈りください。

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新生宣教団は、日本をはじめ世界の人々のために、各国の言葉で聖書や福音文書などを印刷するキリスト教プロテスタントの宣教団体です。
新生宣教団はキリスト教超教派の団体として、1954年に「新生運動協力会」として設立されて以来、児童伝道、放送伝道、文書伝道などを行ってきました。今ではこれらの活動は文書伝道(印刷)に集約されています。
いつの時代も聖書を求める声がなくなることはなく、私たちはそんな切なる求めに応えるべく、国内外のミッションパートナーと協力して力を尽くしています。
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