共に歩む、その歩みを通して……

※写真はイメージです

宣教困難国のB国で活動をしておられるAさんにお話を伺いました。
具体的な地名やお名前を載せることはできませんが、そのお働きを通して世界宣教について考えさせられましたのでお分かちします。

 

Aさんのこと

ごく普通のクリスチャンとして日本で仕事をしながら暮らしていた時に、あるツアーでB国を訪問し、『私もこのような働きをしたい。私がするべきことはこのような生き方なのではないか』という思いが与えられました。
一年間祈り求めた結果、主から明確な示しが与えられてB国を目指すことになりましたが、その道は様々な障壁が待ち受ける紆余曲折の道でした。ついに念願のB国を訪れることができたのは、示しが与えられてから実に7年以上の長い準備と訓練を経た後のことでした。
現在はB国において、地域の方々に寄り添い共に仕事をする中で、福音を直接語るのではなく、生活を通して主を証する宣教師として暮らしておられます。

 

インタビューさせていただきました

B国を訪れた時に『このような働きをしたい!』と感じられたのはどんなところですか。

何よりも、温かい現地の人々に感動を覚え、とても惹かれました。本当にみなさんとても「良い人」なのです。でもキリスト教についての情報はほとんど無くて。せめて私の存在を通して、キリスト教というものの存在を知ってもらうことができたらという思いにかられました。

知り合いや家族もいない地に行くことに対して、不安はありませんでしたか。

『早く行きたいのになかなか行けない』というジレンマで苦しんでいたので、不安は……全然ありませんでした。じらされてじらされて、やっと行けたという喜びでいっぱいでした。

現地で生活する上で一番大事にしていることは何ですか。

「喜ぶものとともに喜び、泣くものとともに泣く」ということです。
私にとっての使命はまさにこれです。
これはとても難しいことですし、それが完全にできるのは十字架で私たちのために死なれたイエス様だけですが、それができた時に何かが伝わる、何かが変わると思っています。
(※写真はイメージです)

最近の状況なども可能な範囲でお聞かせください。

COVID-19を理由に、いろいろと締め付けが厳しくなってきています。
しかし不思議なように、先立って主の特別な計らいがあり、道が備えられていました。
ですから失望はしていません。

新生宣教団についてお知りになったきっかけは何でしたか。

日本にいた頃に、母教会で「NEW LIFE」という新生宣教団で発行された大判トラクトを配布していました。毎月1000枚が箱で送られてくるのを、毎週一人で配っていましたので、よく覚えています。

新生宣教団で発行している現地語のマンガ聖書もほぼ全巻あって、現地の自宅に置いてあります。現地の人たちに、それらのものをこちらから勧めることはできないのですが、向こうから興味を持ってきたときに貸すことはできます。マンガだと興味を持たれることが多いです。マンガの聖書は非常に素晴らしいものだと思います。

世界中に福音が広げられるために、クリスチャンひとりひとりがするべきことはどんなことだと思いますか。

まずは「知る」「興味を持つ」ということだと思います。
興味を持ってアンテナを伸ばしてもらえれば、様々な情報が入ってきます。もしできれば実際に自分の足で現地におもむき、自分の目で見て、言葉を交わしてほしいと思います。
私自身がそうであったように、実際に見て知った時に心が動かされ、それが祈りへと変えられると思います。その「祈り」は「行動」へと自分を変えていくと思います。その行動が何であるかは人それぞれだと思います。
ですからまず知ってほしいです。現在はCOVID-19の影響で海外への渡航は困難かと思いますが、時期をみて、行けるところだったら実際に行ってみてほしいと思います。
(※写真はイメージです)

 

それぞれの宣教

Aさんは立場上、直接聖書の福音を宣べ伝えることはできませんが、村の人たちはみな「あの人はキリスト教徒だ」ということを知っています。
ただ直接福音を語るのではなく、人々に寄り添い、共に喜び共に泣くという自分の生き方を通して主を証するという姿に、同じキリスト者として学ばされました。
それぞれの場所で、またそれぞれの方法で主の愛を証し、福音を宣べ伝える者でありたいと思います。

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