タイやミャンマーで活動するミッションパートナーから、ミャンマーで起きたクーデターについて、近況のレポートと祈りの要請が来ましたので以下にお分かちします。どうぞこの事のために覚えてお祈りください。
（※手紙の一部抜粋。手紙は2月中旬に届いたもののため、現在の状況とは異なる部分がある事をご了承ください）

ミッションパートナーからのレポート

ミャンマーでのクーデターやミャンマー全土での大規模なデモについて、すでにお聞きになっていると思います。
私たちは、友人やその子どもたち、そしてミャンマーのすべての人々の身の安全を憂慮しています。友人が私たちに送ってきたいくつかのを話をシェアします。写真（左）はミャンマーの友人たちが私たちに送ってくれたデモの様子です。

日を追うごとに危険が高まっています。神がこの状況を平和的に解決してくださるよう、主の憐みをお祈りください。
何よりも神がおられることを忘れないでください。私たちは神に目を留めつづけています。

2021年2月1日、ビルマ軍はクーデターを起こし、アウンサンスーチー首相とミャンマーの国民民主連盟の指導者達を逮捕しました。
それ以来、電話とインターネットサービスは時々遮断されています。Facebookはデモ組織の組織化を阻止するために閉鎖されましたが、すべての人々はVPNを使用しているため、Facebookを引き続き使用できます。しかし現在、ビルマ軍は中国からIT専門家を招いて、VPNを使用してのFacebookの使用も停止しようとしています。

ミャンマー全土で

私たちのミニストリーと関わりのある姉妹から聞いたことです。
当初、町の人々は軍の奴隷として捕らえられることを恐れて、できるだけ家から出ないようにしていました。法律により、命令があれば男女を問わず軍の弾薬と装備を運ぶために連行してもよいことになっています。そして、女性たちは強姦されても合法となる可能性があるのです。
しかし今、人々はこの町でさえ、抗議の声を上げています。驚くべきことに、カレン軍の役人でさえ、デモの行進に加わっています。
この町からそれほど遠くない町では、ビルマ警察がデモ隊を攻撃していたため、カレン軍のトラックがビルマ警察に突進し、ビルマ警察は後退しました。

イエスを賛美する施設の子どもたち

ある村の子ども養護施設で働く私たちのスタッフは、この施設のスタッフと子どもたちの状況が良くないことを伝えてきました。
「すでに遠くで銃撃と爆発の音が聞こえます。私たちはすでに、赤ちゃんを含めすべての人がすぐにでも逃げられるように準備をしています。一人でも多くの人に、私たちの安全のために祈ってほしい。」と求めています。

何百人もの抗議者をはじめ、一部の医師や看護師でさえも逮捕されました。
ミャンマーの人々は、他の国々が援助に来ることを懇願しています。クーデターを非難するだけでなく、国連と世界が具体的に行動することを望んでいます。
軍は抗議活動を妨害し、飲み水のタンクに毒を入れ、さらには「家を焼き払うように」と命じて23,000人の囚人を釈放したのです。
地元の人々は、これらの攻撃を阻止するために独自の近隣治安部隊を設立しました。多くの人々が防御のための武器として長い梁材を使用しています。
ある町では、政府が発電所を閉鎖しようとしましたが、反対派がそれを妨げていました。そのため兵士たちが発砲しました。私たちに送られたビデオには、ゴムではなく本物の弾丸で負傷した人々が写っていました。
ミャンマーの平和、自由、保護のため、敬虔さをもってこのことに打ち勝つことができるよう祈ってください。

少数民族のためにも覚えて祈ってください

過去数ヶ月で、ビルマ軍によるカレン族への攻撃は増加しています。
2月の初めには一日に2回の攻撃がありました。幸運にも、2回目の大規模な攻撃の前に、村人たちはジャングルの中に避難していました。
今も、彼らはジャングルの奥深くに逃げています。ですから、都市で何が起こっているかに焦点を合わせるだけではなく、マイノリティの人々にも何が起こっているのかを覚えて祈ってください。
これはカレン族にとって悪夢です。ほぼ平和だった数年の後、突然戦争が再び勃発したのです。現在何千人もの人々がジャングルの中に隠れています。

少し前に、聖書学校の卒業生である少女がカレン州の故郷の村で幼稚園を始めました。地域社会に恩返しをし、村人や子どもたちとキリストを分かち合うことに情熱を抱いていました。
しかし、再び戦争が勃発し、小さな子どもたちを連れて逃げなければなりませんでした。彼らは今ジャングルに隠れています。
どうかカレンの人々を覚えてお祈りください。

主の助けを切に求めずにはいられません。
一日も早く事態が無事に収束し、人々が平安を得ることができるようにお祈りください。
ミャンマー全土の人々、またこの混乱に乗じて攻撃が強まっている少数民族の人々のため、そしてミッションパートナーのためにも覚えてお祈りください。