ミャンマーで、新生宣教団で印刷された聖書を届けているミッションパートナーから、ミャンマーの状況について追加のレポートが届きました。
依然として状況は悪化の一途をたどっています。人々は理不尽な暴力にさらされ、悲しみと恐怖の中にあります。
ミャンマーの人々のため、ミッションパートナーのために、引き続き覚えてお祈りください。(※このレポートは5月に届いたものです)
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※レポートには衝撃的な内容が含まれていますので、苦手な方はお控えください。
ミャンマーの状況は依然として深刻です。ビルマの兵士や狙撃兵が平和的な抗議者の群衆を銃撃し、全国で多くの若者が殺されました。
兵士たちは依然として無差別に人々の家に侵入し、家々で拷問や殺戮を行っています。
これはマンダレーのある女性の体験談です。
「バイクや車に乗った兵士たちが午後4時にこの地域に現れました。兵士と警官が私たちの家の玄関ドアを蹴って突入してきました。
家族全員が1つの部屋に集められ、座るように言われました。
兵士たちはこの家には誰か他の人がいるのではないかと尋ねてきました。父は『家には他に誰もいない』と応えましたが、兵士が『彼は嘘をついている』と言い出し、家を捜索し始めました。
私の7歳の妹は父の膝の上に座っていました。私の父は、『この家にいるのはこの部屋にいる6人の家族だけだ』と繰り返しましたが、兵士は『彼は嘘をついている』と言って父を撃ちました。しかし、弾丸は代わりに私の妹に当たりました。
兵士たちは、今度は19歳の兄を血が出るまで銃で殴りつけ、連れ去りました。兵士たちが私たちを撃つと言ったため、私たちは兄が連れて行かれるのを止めることができませんでした。
彼らはまた、撃たれた妹を渡すように父に言いましたが、父は拒否しました。そして兵士たちは去って行きました。私たちは妹を病院に連れて行きましたが、彼女はそこで亡くなりました。
私たちは皆とても苦しんでいます。私たちは妹の死を悲しみ、連れ去られた兄を心配しています。
私たち家族は、兵士たちが妹の遺体を奪うために戻ってくることを恐れたため、病院から家に帰りませんでした。
近所の人たちの話では、やはりその日のうちに再び兵士たちが家に戻ってきたとのことでした。」
かつて私たちの施設にいてタイに亡命したある家族は、極度の貧困の中で暮らしており、彼らを見つけるのは大変なことでした。
どこへ行くべきかを教えてくださった神に感謝します。私たちが彼らの元にたどり着いたとき、そこで妻が聞いた彼らの話をお分かちします。
「私は30歳、夫は35歳です。私たちには幼い4人の子どもがいます。一番下の子どもは生後3ヶ月です。悲しくてつらい人生を送ってきました。
私は12歳の時からビルマの兵士から逃げて生きてきました。爆弾が私たちの村にどのように投下されたかをよく覚えています。私は本当の平和を経験したことがありません。
私たちはビルマで結婚し、夫は農場で働いていましたが、私たちはひと時も安らぎを感じたことがありませんでした。
ビルマ軍とカレン自衛軍の間には常に対立がありました。カレン自衛軍はカレンの人々を守ろうとしていただけにも関わらず。
過去数年のうちに、ビルマ軍とカレンの間ではより多くの対立があり、私たちは何度も何度も逃げなければなりませんでした。
私たちは家族の安全と将来のために、タイに渡って平和を得ることを決めました。おそらく将来、私たちの子どもたちはタイの学校に通うことができるようになると思います。」
私たちは翌日再び彼らの元を訪れ、さらに少しの援助を行いました。父親は病気で、腹部に激しい痛みがありました。
私たちは神が彼を癒し、家族がイエスを知るようになることを祈り、キリストの福音を分かち合いました。彼らは福音に対して非常にオープンでした。
彼らはまだ信者ではありませんが、彼らの近くに隠れている別の家族はクリスチャンです。彼らはこの家族を訪問し、一緒に聖書を読んでいます。
ミャンマーの状況は、都市だけでなく、カレン州、カチン州、シャン州全体でも手に負えなくなっています。
カレン州の状況は悲惨で、24,000人が新たに避難し、作物の世話や動物の世話をすることができず、隠した非常食だけでは生き伸びることができません。
しかも、彼らは今現在の食糧だけでなく、彼らが土地を取り戻して作物を植えることができたとしても、1年間の支援が必要になる可能性があります。
ビルマ軍は、村人をさらにジャングルに追い込み、飛行機で村に爆弾を落としています。
家族、子ども、そして高齢者は、ジャングルの中で隠れています。
ビルマ軍は毎日空爆と歩兵を使ってカレン族を攻撃しているので、彼らは毎日場所を移動する必要があります。
私たちは、地元のカレンクリスチャンが率いるチームを派遣して、カレン州のジャングルにいる数千人のカレン国内避難民を支援することに力を尽くしています。
戦争の真っ只中で、カレンの援助チームは隠れている人々と神の言葉を分かち合っています。
支援物資のほかに、カレン語の聖書も送り届けています。
このような時にもカレンの人々に何千ものカレン聖書を送ることができることを感謝します。
国内避難民を支援している援助チームスタッフのためにお祈りください。
私たちのある支援チームが援助をもたらすために向かっていた3月27日の夜、その地域で激しい空爆があり、支援チームのメンバーと数週間連絡が途絶えて心配していました。
しかしその後ようやく彼らから連絡があり、無事を確認することができました。
ミャンマーのために祈り続けてください。民間人はいまだ狙撃兵やロケットランチャーや手榴弾を持った兵士に襲われています。ビルマの兵士と警察は人々を虐待しています。
カレン、カチン、チン、シャンなどの民族のためにお祈りください。毎日の攻撃があり、罪のない人々が死に、より多くの人々が逃げ出し、より多くの援助が必要とされています。
私たちとスタッフのためにお祈りください。私たちは皆、力、知恵、識別力、そして保護を必要としています。
また、ストレスや疲れを感じることもあります。 神様が私たちを覆い、私たち全員を用い続けてくださるように祈ってください。
下の写真は、私たちが提供したカレン語の賛美歌付き聖書を受け取った、ジャグルに住むカレンの国内避難民です。
私たちとカレンの人々はあなたの愛、祈り、そして支援に感謝しています。
一日も早くミャンマーに助けが与えられ、状況が改善して、人々が平和を手にすることができるよう、引き続きミャンマーのために覚えて祈っていきましょう。
このような非常に厳しい状況下で、支援物資と共に新生宣教団で印刷されたカレン語の聖書が届けられていることは、私たちの思いを超えた驚くべきことです。
配られた聖書が受け取った人々の希望となり、これら一つ一つを通して困難の中にある人々に主が語りかけてくださるように願ってやみません。
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