数年前シリアとイラクの難民がノルウェーに大量に入って来ました。私の家の近くで10人くらいの人が共同生活をしていたので、彼らをクリスマス伝道集会に誘いました。その時、その中にいたアンバースさんが前に出てイエス・キリストを受け入れました。彼は元警察官でしたが、争いごとを引き起こす宗教から離れたいと思い、(福音により)平安が与えられたと言っていました。彼は洗礼を皆の前で受け、しばらく後には家族と共にノルウェーで暮らせるようになりました。
またアミールさんという方は、双子の兄弟をアフガニスタンで殺され、大変な思いをしてノルウェーまで逃れてきました。しかし、危険度は低くなったとして18歳以上はアフガニスタンへ送還されると聞き、恐れのあまり自殺を図りました。
私の娘は難民に言葉を教えるボランティアをしていましたが、彼のことを心配してクリスマスの時など、たびたびうちに連れて来ました。人の優しさに触れることで彼も心を開き、イエス様を受け入れ、私は1カ月ほど前に彼に洗礼を授けました。しかしムスリムに対する恐れから今はそれを隠しています。人間ですからしかたのないことです。
オスロにはモスクがいくつもでき、スウェーデンのマルメでは治安が悪化し警察では対応できず軍隊が要請されるほどです。イギリスでは一部イスラム法が適用されるようになるなど、ヨーロッパでは様々なことが起きています。ノルウェーはもともとキリスト教国ということもあり政府もイスラム勢に対し厳しくなってきていますが、クリスチャンになった彼らのことは特に保護したいという思いがあり、祈っています。彼らのことを考え、新生宣教団の仲間からマンガ聖書を送ってもらい、それを渡しています。
ノルウェーは福祉の進む豊かな国であるが故に若者が信仰から離れています。そのような中で神様は働かれています。難民が救われ、彼らが私たちと共に礼拝をささげ、教会で用いられています。ドイツでも同様のことが起きています。彼らは教会に来てイエス様を受け入れ、本当に大喜びで主に仕えています。
アラビア語のマンガ聖書は今もノルウェーやドイツで配布が続けられ、多くの実を結んでいます。このような証しをすることで皆さんが励まされれば嬉しいです。
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