日本で福音に出会って献身した孟先生の証し

先日新生宣教団のチャペルタイムに、華人教会である東京陽光基督教会(日本アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団)の伝道師、孟一博先生がいらしてくださり、メッセージとお証をしてくださいました。
孟先生は日本留学時に、新生宣教団で印刷している中国語聖書を受け取って福音と出会い、やがて献身して伝道者となりました。
チャペルタイムでは証を交えつつメッセージをして頂き、その後インタビューをさせていただきました。

メッセージ「シンプルが、パワフル」

私は1999年に山梨英和大学に留学時に、新生宣教団で印刷された中国語聖書を渡されて救いに導かれました。私の信仰は「MADE IN JAPAN」です。
その後立教大学大学院に進学し、卒業とともに献身して、東京陽光基督教会の伝道師として歩んでいます。

ローマ信徒への手紙10:5-17
 
 モーセは、律法による義について、「掟を守る人は掟によって生きる」と記しています。
 しかし、信仰による義については、こう述べられています。「心の中で『だれが天に上るか』と言ってはならない。」これは、キリストを引き降ろすことにほかなりません。
 また、「『だれが底なしの淵に下るか』と言ってもならない。」これは、キリストを死者の中から引き上げることになります。
 では、何と言われているのだろうか。「御言葉はあなたの近くにあり、あなたの口、あなたの心にある。」これは、わたしたちが宣べ伝えている信仰の言葉なのです。
 口でイエスは主であると公に言い表し、心で神がイエスを死者の中から復活させられたと信じるなら、あなたは救われるからです。
 実に、人は心で信じて義とされ、口で公に言い表して救われるのです。
 聖書にも、「主を信じる者は、だれも失望することがない」と書いてあります。
 ユダヤ人とギリシア人の区別はなく、すべての人に同じ主がおられ、御自分を呼び求めるすべての人を豊かにお恵みになるからです。
 「主の名を呼び求める者はだれでも救われる」のです。
 ところで、信じたことのない方を、どうして呼び求められよう。聞いたことのない方を、どうして信じられよう。また、宣べ伝える人がなければ、どうして聞くことができよう。
 遣わされないで、どうして宣べ伝えることができよう。「良い知らせを伝える者の足は、なんと美しいことか」と書いてあるとおりです。
 しかし、すべての人が福音に従ったのではありません。イザヤは、「主よ、だれがわたしたちから聞いたことを信じましたか」と言っています。
 実に、信仰は聞くことにより、しかも、キリストの言葉を聞くことによって始まるのです。


聖書 新共同訳:
  (c)共同訳聖書実行委員会
  Executive Committee of The Common Bible Translation
  (c)日本聖書協会
  Japan Bible Society , Tokyo 1987,1988

1.福音はシンプル

信仰は難しいものではありません。
聖書は救いについて必要以上に複雑な問答を繰り返すことや、自分の頭の中のものさしを使って福音を測ろうとすることを勧めていません。
7000万人を福音に導いたラインハルト・ボンケ先生も「私は福音のXYZを知っているけれど、語るのは福音のABCの部分です」とおっしゃっています。
「イエスは主であると公に言い表し、心で神がイエスを死者の中から復活させられたと信じるなら救われる」。
まずはこのことを改めて心に覚え、またこのシンプルな福音を、シンプルに述べ伝えることの大切さを覚えたいと思います。

2.福音はパワフル

東京陽光基督教会では、毎週初めての方が来られます。
その方々は礼拝後に前に集まっていただいて、その場で聖書の福音をお教えします。
そうするとそのほとんどの人たちがその場で福音を受け入れます。
私たちは複雑なことはしませんが、福音には力があるのです。

中国語旧新約聖書『ブルガンディ』を手にする孟先生

救われて間もないころ、私は毎日聖書を読む時間が心の癒やしでした。
お風呂から出て、聖書を読んでいると乾いた心に聖書の言葉がしみわたり、力がみなぎるのを感じていました。
み言葉の力によって成長させられ、変えられてきました。
その後いろいろな忙しさに囚われて聖書を読む時間を忘れてしまうこともありましたが、立ち返って聖書を読む時に励まされ、力を与えられました。
福音には力があります。

3.伝道者の働きはすばらしい

私は大学院卒業時に、内定を蹴って献身を決意しました。
両親は大変反対しましたし、私自身の中にも葛藤がありました。
同期の友人が初任給で親孝行をしたという話をSNSで見た時は複雑な気持ちでした。
しかし神様はこの献身の気持ちに報いて下さるということ、そして福音の尊さは何にもまさるものであるということを信じています。

この新生宣教団の皆さんの働きもまた、伝道の働きに他なりません。
皆さんも様々な自分の思いを捨てて今ここにおられることでしょう。
その結果、私は中国語の聖書を受け取り福音に導かれたのです。
尊いお働きに心から感謝します。

 

インタビュー

本日は遠いところをお越し下さりありがとうございます。
それではあらためて、中国語聖書を受け取った時のことを詳しく教えて下さい。

山梨英和大学に留学した時、その大学はミッションスクールだったのですが、私に聖書をくださった先輩は当時神学生でもあって、彼は中国から来た色んな学生を教会やバイブルスタディに誘っていました。私も彼によって導かれた中のひとりで、バイブルスタディに誘われ、個人伝道もされました。
その先輩は今は牧師になっています。

中国にいた時にキリスト教と関わったことはありましたか?

一度だけありました。
中学生の頃、生活に困ったおばあちゃんをお手伝いしに訪問するというプログラムがあって、その訪問先のおばあちゃんがクリスチャンでした。
おばあちゃんが薬をうまく飲めなくて、「薬をうまく飲めるように」とお祈りしていて、それを冷ややかな目で見ていました。
そのおばあちゃんに「あなたも信じろ」と勧められましたが、バカにして真面目に受け取りませんでした。

そうだったのですね。もともとあまりキリスト教に対して良いイメージはなかったのでしょうか。

その通りですね。日本に来て最初に大学のバイブルスタディに誘われていったときも、あんまり興味はありませんでしたし、正直なところ冷めた目で見ていました。
でも当時、アルバイトを探していたのですがなかなか見つからなくて、その時教会のみなさんが本当に親身になって求人雑誌などを一緒に見てくれて、この人達は自分のことをよく知らないのに親切でびっくりしました。なんでここまで助けてくれるのか不思議に思いました。
キリストの愛がそこから流れてくるのを感じました。
また教会に集まってくる人たちがみんなとっても幸せそうで驚きました。私の生まれ育った家庭の雰囲気とは違っていたので、これは私の将来の家庭の理想像だなと感じてそれをきっかけにイエス様を信じました。

そうなのですね。そういう体験をきっかけに聖書を読んでみようかなという思いになったのですね。
聖書はわりと難しい部分もあると思いますが、どのようにして学ばれましたか。

正直私が最初に通っていた教会はインターナショナルスクールでメッセージは英語と日本語でしたので、聞いていても深く理解していませんでした。
東京陽光基督教会に来てから、より深く信仰について理解できるようになりました。

聖書をもらった当初は、深い感動があったわけではなかったですか。

そうですね、正直もらった時はそんなに感動はありませんでした。
ただ今考えると、聖書の助けがなければ今の私はいないはずです。
信仰を持つまでの期間と、東京に行ってからの信仰生活を非常に支えてくれました。

新生宣教団になにか期待されることなどありますか?

期待というよりは本当に感謝だけです。
新生宣教団の中国語聖書によって本当にみんな支えられています。
うちの教会の教会員は80名から90名ほどですが、みんなこの聖書を持っていますし、新しく教会に来られた方にも、最後にこの聖書を手渡して持って帰ってもらいます。
新しい方はほぼ毎週来られますので、ほぼ毎週この聖書を手渡していることになります。
本当によく使わせていただいています。

新しい方はよく来られるのですか?

コロナの騒動があるまではよく新しい方が来られていました。
仕事の都合で移動する人が多い教会なので、人数が目に見えて増えているわけではないのですが、コンスタントに新しい方が来られます。
子どもが多い教会なのですが、子どもには『マンガ メサイア』を渡しています。

そうなのですね。マンガも使ってくださっているのはうれしいです。
今はコロナ騒動でバタバタしていますが、落ち着いたらまた中国の方も増えてこられると思いますし、またこれからも中国語聖書を使ってください。

はい。ありがとうございます。
今回チャペルタイムの依頼を受けて「行ってきてよいですか」と主任牧師に聞いたところ、「それはもうぜひ行って、感謝していることを伝えてきてくれ」と言われました。
本当に感謝します。

こちらとしても貴重なお話を伺えて励まされました。
本日は貴重なお時間をいただきありがとうございました。


種を蒔く人があり、キリストの愛に触れる中で芽が出て、時間をかけて信仰が少しずつはぐくまれ、やがて種を蒔く者とされていくことを感じさせられました。
中国語聖書を配ってくださる方、愛を持って労される教会のお一人お一人のお働きに感謝します。
新生宣教団も印刷を通してそのお手伝いができることを感謝します。
また、献金によって支えてくださる支援者の方々に心から感謝します。
今後もこの働きを覚えてお祈りください。

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