皆さまの変わらぬお祈りとご支援、そしてフィリピンにおけるミッションパートナーの熱心な働きによって、現地でのマンガ聖書の配布プロジェクトを完了する事ができました。
2023年には、ワールド・ビジョン・フィリピン(WVDF※)の傘下にある28のエリア・プログラムで、8歳から12歳の子どもたちを対象に38,340冊のマンガ聖書が配布されました。
※フィリピンのワールド・ビジョンは1957年に設立され、子どもに焦点を当てた地域開発プログラムの実績で高く評価されている団体です。フィリピンの証券取引委員会には、ワールド・ビジョン・ディベロップメント・ファウンデーション(WVDF)として正式に登録されています。
ワールド・ビジョン・フィリピン(WVDF)は、「クリスチャンである」ということを活動の核として掲げています。そして、このマンガ聖書配布プロジェクトは、それを受け取った人々に良い影響を与えました。教会、地域の働き人、ボランティア、参加者は皆、マンガ聖書をアウトリーチプログラムに取り入れやすくなったと感謝しています。
マンガ聖書を霊的成長をもたらす活動に組み込むために、さまざまな草の根イベントが企画されました。そこには、地域社会との関わり、マンガ聖書の朗読、独創的な読み聞かせ、プレゼントの贈呈、そしてミニストリーパートナーやボランティアの参加を通じた地域全体への弟子訓練プログラムなどが含まれます。
フィリピンのさまざまなエリア・プログラムでのマンガ聖書配布は順調で、3つの主要な島々(ルソン、ビサヤ、ミンダナオ)で合計38,196人の人々に配布されました。
8歳から12歳の子どもたちはとても想像力が豊かで、視覚的な学びが有効だと考えられているため、この年齢層が配布のターゲットとして選ばれました。
マンガ聖書は、2023年8月11日、15日、17日の3回に分けてWVDFのオフィスに届けられました。
配布は綿密に計画され、さまざまなエリア・プログラムにマンガ聖書が届けられました。特に、ルソン、ビサヤ、ミンダナオのフィールドオフィスと、いくつかの他のエリア・プログラムがマンガ聖書を受け取り、広い範囲で多くの人にマンガ聖書を届けることができました。
さらに、マンガ聖書の一部はWVDFの内部に取りおかれ、将来的なミーティングや、訪問教会や組織のパートナーと分かち合うために活用される予定です。
こうしたパンデミック後のマンガ配布活動は、「子どもたちに必要な生活能力を提供する」というWVDFの目標に大きく貢献しました。特に、困難な状況の中で霊的成長をもたらすこの活動は子どもたちの回復力を高めることができたのです。
マンガ聖書は、さまざまな地域活動を通して貴重な経験を得るツールとなりました。例えば、2023年9月23日に行われたパーキンズ・ツインズとワールド・ビジョン・コミュニティが協力したイベントでは、マンガ聖書の配布が映画『Kaibigan(英語ではFRIEND)』のプロモーションで重要な役割を果たしました。
ワールド・ビジョンのアンバサダーであるパーキンズ・ツインズが中心となり、WVDFのスタッフ、ボランティア、教会のパートナーがともに、イベント内で福音の分かち合いのときを持ったり、『マンガ メサイア』の朗読が取り入れられたのです。
マニラのバセコにあるマラヤハウス教会で行われた配布では、8歳以上の66人の子どもたちがマンガ聖書を受け取り、とても喜んでいる様子が見られました。マンガ聖書の世界に引き込まれる朗読で締めくくられたイベントは、子どもたちとの強い関わりを育む結果となりました。
さらに、エリア・プログラム以外でも、さまざまな教会のメンバー、若者グループ、社会から疎外された人々にマンガ聖書が配布されました。
受け取る人々の中には、災害、貧困、その他の緊急事態のために一時的な避難所を必要とする人々も含まれています。更に国の警察支援プログラムにも用いられ、より大きな社会問題や懸念に取り組みながら、法執行機関とそれが関わる地域社会との間に良好な関係を築くためのツールとしてマンガ聖書が用いられるようになりました。
総合的な結果として、WVDFのマンガ聖書配布プロジェクトは、各実施団体の活動をより容易にし、子どもたちに貴重な霊的成長の資源と福音文書へのアクセスを提供しただけでなく、霊的に成長させる結果となったのです。
子どもたちによると、マンガ聖書との出会いは「人生を変える経験」だったと言います。マンガ聖書を読むというポジティブな体験は、社会から疎外され、福音を伝えられていない子どもたちに大きな影響を与えました。そしてマンガ聖書は彼らを力づけ、霊的・感情的な健康を育み、逆境を乗り越え、主との歩みの中で成長するために必要なシンプルで身近な力強いツールとなったのです。
11歳の少年アンソニーは、マンガ聖書の魅力的でクリエイティブな表現のおかげで、「救い主」がいることについて楽しく読むことができたと感謝しています。
12歳の少女アンは、優しさの大切さと、それがどれだけ神さまを喜ばせる事であるかを学びました。
8歳の少年チャールズは、マンガ聖書が聖書の真理をとてもシンプルな方法で理解させてくれたことで、伝統的な聖書の物語がもっとわかるようになりました。
11歳の少女クレアは、イエス様の物語を新しく、より適切な方法で体験できた事にとても感謝しています。
12歳の少女アップルビーズは、信仰がいかに大切かを改めて知る事ができました。
マンガ聖書の視覚的で引き込まれるストーリー、そして、ボランティアや地元のコミュニティリーダーの祈りに溢れる積極的な参加が、人々に力を与える「希望、信仰、贖い」の物語を届けたのです。
私たち新生宣教団とミッションパートナーの祈りは、子どもたちがこのマンガ聖書で神様の愛を知り、出会う登場人物や物語からインスピレーションを受けて、信仰と勇気をもって人生の試練に立ち向かう力を与えられることです。
(レポート2「ワールド・ビジョン・フィリピン(WVDF)と新生宣教団によるマンガ配布を通してフィリピンに希望をもたらす」に続きます)
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