皆様のご支援は、ワールド・ビジョン・フィリピン(WVDF)とボランティア、そしてマンガ聖書を受け取った人々の生活に、真の変化をもたらしました。このレポート2では、皆様のご支援が、どのようにプロジェクトの実施に寄与したのか、より詳しい情報をお届けしたいと思います。
祈りは、霊的な導きと力強い神の働きを与え、マンガ聖書の制作と配布を支えてくれるかけがえのない力です。このプロジェクトが成功し、フィリピンの地域社会に影響を与えることができたのは、皆さまの祈りとご支援があったからです。これにより、大人にも子どもにも希望とインスピレーションをもたらすことができました。
ワールド・ビジョン・フィリピンと新生宣教団によるこのマンガ配布プロジェクトの成功は、パートナーシップの重要性も証明しています。各々のミニストリー、ボランティア、そして地域団体が協力することで、マンガ聖書の配布は既存の支援プログラムや戦略に組み込まれ、それらをより充実したものに変える事ができました。
私たちは協力し合う事で、より良い働きを成すことができるのです。
ワールド・ビジョン・フィリピンの「人々をキリスト教信仰に導く」という活動スピリットは、彼らの献身に不可欠な中心的役割を担っています。新生宣教団はマンガ聖書を通して、彼らのこのスピリットの極めて重要な部分を担う事ができました。カトリック教会が行うミサの中でも、大人も子どももマンガ聖書を使用するようになりました。WVDF地域プログラムでは、プロジェクト実施に小教区を巻き込むことが重要であると考え、これらのミサを企画しています。
一年を通して何度も災害に見舞われ、貧困の割合が非常に高い地域であるアルバイ州では、大勢の人が集まったミサの後で、すぐにマンガ聖書が配られました。共有スペースに人々を集め、マンガ聖書のような希望と励ましを与える文書を用いることで、こうした集会は互いに励まし合う場となりました。
ネグロス島では、社会的に地位のある人たちが教会とともにマンガ聖書の配布に積極的に参加し、祈りや聖書の朗読、ディボーションを行いました。政治家や地域社会の指導者たちがマンガの配布、祈り、礼拝に参加したことは意義深いことでした。マンガ聖書を受け取った人々は、権威ある人々と接する機会を得て、強い絆(きずな)を感じる事ができました。
ソルソゴンの地域プログラムでは、ワールド・ビジョン・フィリピンの教育へのコミットメントを強調し、マンガ聖書の配布が生活スキル向上のための活動に組み込まれました。マンガ聖書はさらに、日曜日の伝道活動のために、パートナー教会や地方自治体にも提供されました。
同様に、ボホール地域のプログラムでは、対象の子どもたちがクリスマスに『ノチェ・ブエナ』というプレゼントを受け取りました。クリスマス・イブの晩餐会でプレゼントを贈るこの行事は、毎年恒例のものとして知られていますが、マンガ聖書を配布するには文化的にも最適なタイミングとなりました。これにより、クリスマスのシーズンに神からの希望と真の救いのメッセージを広め、フィリピンの伝統や価値観とのつながりをさらに深める事ができました。
ケソン市のバタサンでは、オプラン・シェルター(※)に住む人々のための礼拝の後、200冊のマンガ聖書が子どもたちに配布されました。マンガ聖書は、トラウマを負った人々や移住を余儀なくされた人々や孤児たちに、精神的な支えと慰めを与えました。正規の教育が届かないことが多い人々に対し、マンガ聖書は、年齢層を超えてポジティブな教育体験を提供する事ができました。
※17 歳以下のストリートチルドレンやホームレスを対象としている、癒しと変革のセンター
ワールド・ビジョン・フィリピンはマンガ聖書が与えた影響に感謝し、プロジェクトスタッフや教会・地域ボランティアからの証しを送ってくれました。
ある人はマンガ聖書から気に入った話や、そこから得た教訓を語りました。
奇跡と信仰のストーリーを通して主を受け入れ、愛し、信頼することの重要性について個人的に考えるきっかけとなったと話す人もいました。
教会の指導者たちもまた、神の優しさと憐れみを思い起こし、失われた魂に手を差し伸べ続けるという主の呼びかけに対して新たな力を見出すことができたと語っています。
さらに、司祭と牧師のユニークな協力関係は、団結した霊的指導を行うことにつながり、マンガ聖書配布の活動をより豊かにしました。このことは、地域のコミュニティにより広く働きかけるきっかけとなり、異なる宗派がしばしば直面する障壁を克服する上で極めて重要な事でした。
新生宣教団とワールド・ビジョン・フィリピンは、皆さまの惜しみないご支援を決して忘れません。皆様のお祈りとご支援は、私たちが主のために、福音を知らない人々の元に福音を届け続ける原動力となります。
このプロジェクトの素晴らしい影響を覚えて、マンガ聖書を受け取った人々が導かれ守られるよう、引き続きお祈りください。
働きはここで終わりではありません。福音文書を通じた世界宣教という非常に意義深い働きを、引き続き心を合わせて進めていきましょう。ありがとうございました。
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