エワルド・クラウトウスト宣教師
配布にあたり
私の属する宣教団体※でカンファレンスが持たれ、そこで主にドイツの教会の関係者や牧師、クリスチャン団体のリーダーに「マンガ メサイア」が紹介され、それまで「マンガ メサイア」を知らなかった人たちが強い関心を示してくれました。その後難民向けに配布したいと、ドイツ全土の各教会や団体からマンガの要望を受けるようになりました。希望される数は様々で、1冊から多いと300冊ほどになりました。
難民だけでなく私たちにも変化が
これらのマンガは公的機関で行われる無料のドイツ語教室やガイダンスなどの難民援助プログラム、病院、教会主催のカフェやイベント(映画や子ども対象の集会)など、難民が打ち解けて人と関わりを持てる場所で配布されています。
難民の中にはイスラム教やイスラム社会に失望し、外国に来て心が開いている人が多くいます。教会によりますが5、6人から多いと150人を超す難民が洗礼を受ける様子もたびたび報道されています。また、このような難民が集まる教会もでき始め、そこで母国語での礼拝が持たれています。
ドイツ国内でも難民受け入れについては様々な考えがありますが、私が実感したのは、人に手を差し伸べるという行為を頭ではなく心で実行する人が増えたことです。これは今までにはあまり見られなかったことです。物資の提供やボランティアなど、人のために何かをしたいという思いを持つ人が増えました。これは私たちにとって恵みであり、励ましとなっています。
さらに4000冊!
マンガの残りが1000冊となっても、各地からマンガを送ってほしいというリクエストが来ていました。そのような折、昨年10月に4000冊のマンガが追加され、今後も続けて配布していけることになりました。配布する側にも受け取る側にも聖書をマンガで表現するのは神をキャラクター化することにつながるのでは、との懸念もありましたが、これまでのところおおむね好意的に受け入れられ、続けて配布できていることに感謝しています。引き続き、ドイツでの働きのためにお祈りください。
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