ウクライナに送られたマンガ聖書––ミッション・ユーラシアからのレポート

ウクライナ語マンガ
 

新生宣教団では2022年以降、合計47万冊のウクライナ語聖書を発送しましたが、同時に8万1,000冊のウクライナ語のマンガ聖書も送りました。
これらのマンガはヨーロッパで活動するミッションパートナー「ミッション・ユーラシア」によって、ウクライナやその周辺諸国で配布されています。
ミッション・ユーラシアからマンガを受け取った人々のレポートが届きましたのでお分かちします。

 

サシャとキラ

サシャとキラ

スクール・ウィザウト・ウォール(SWW※)のリーダーたちは、ウクライナ西部のザカルパッチャ州にあるジュデニエヴォ村で、2人の子どもを持つ母親、タニアに出会いました。

※スクール・ウィザウト・ウォール:ミッション・ユーラシアの行っているプログラムの一つ。若者へ伝道し、次世代のリーダーとなる弟子訓練を行っている。

タニアはリーダーたちにこう話したそうです。
「1カ月ほど前、サシャが教会でもらった新しい本を学校に持っていっていることに気づきました。その本はイエスとその生涯について書かれたものです。」

それを聞いたリーダーたちは、その本について詳しく尋ね、それがマンガ聖書のことだとわかりました。彼らはサシャに会って話を聞きたいと頼むと、タニアは彼らを家に招待してくれました。
タニアと彼女の2人の子どもサシャとキラは、以前ウクライナ東部のハリコフの近くに住んでいました。戦争が始まりその地域は激しい砲撃を受けたので、安全なジュデニエヴォ村に引っ越してきたのです。

一家はSWWのリーダーたちを家に迎えることをとても喜び、サシャはマンガ聖書のことをとても嬉しそうに話してくれました。
「僕はいろんな日本のマンガを読むのが大好きで、冒険やスポーツ系のものをよく読んでいました。だから、日本のマンガで描かれた聖書を見たとき、すごく欲しくて喜んで受け取りました!
とっても気に入ったので、学校まで持っていきました。友だちも何人か興味を持ったので何日か貸してあげました。
初めて学校に持って行った日に、友たちと授業の合間に図書館に行って読みふけったことを覚えています。多くの人たちは日本のマンガのすごさを理解しないけど、とてもダイナミックで、イエスがどのように人々と関わっているのかを想像しやすいので、すごく魅力的だと思います。」

キラ

サシャの妹のキラもマンガ聖書をもらい、楽しみつつ読んでいます。実のところ、彼女はお母さんと一緒にマンガを読むのが特に気に入っています。一緒に本の内容について話し合えるからです。
サシャもキラも音楽が好きなので、SWWのリーダーたちが、彼らの得意なことを生かし、新しい友だちにも出会えるクリスチャンの若者の集いに二人を招待しました。二人はとても興奮し、「絶対行きたい!」と言ってくれました。

 

ディマとナザール

ディマとナザール

ディマ(17歳)は、義理の弟のナザール(9歳)と多くの時間を過ごしています。 二人は、今住んでいるウクライナのザカルパッチャの山の中にある村、グロヴァニッツァの通りを散策するのが大好きです。17歳のディマは、大学に行って機械工かエンジニアになることを夢見ていて、今年、エンジニアリング・プログラムへの入学を希望しています。

少年たちは2年前に故郷のドニプロペトローウシク州マールハネツィを離れ、環境の変化に適応して新しい友人を作らなければなりませんでした。戦争の脅威が続き、マールハネツィが安全ではなかったからです。

今、ディマは新しい一日一日を神に感謝しながらこれまでの歩みを振り返っています。
「私は自分の人生を愛しています。それはイエスが私を助けてくださることが分かっているからです。弟には、人生の素晴らしさを感じてほしいし、神が私たちの人生に深く関わっていることを理解してほしい」。

ディマの人生への感謝は、困難なしにもたらされたわけではありません。彼は先天性のホルモン障がいを抱えています。彼はこう言いました。
「マールハネツィで育った私は、頻繁に病院に通っていました。ほぼ毎月、医師の診察を受け、治療が終わると、彼らは両親に病状が良くないと伝え、私たちは皆、落ち込みながら帰りました。」
一家はディマの症状の悪化に怯えながら暮らしてきたのです。

しかし、グロヴァニッツァに引っ越したとき、一家は地元の教会に通い始めました。ディマはイエス・キリストに興味を持ち、神への信仰が自分も含めいかに人の人生を変えるのかに心を留めるようになりました。
「ある時、医師が何と言おうと、家族が私を支えてくれるように、私も他の人を支えたい、と思うようになりました。心と行動で人を支え、神の愛と配慮を人々にもたらす方法を学びたいのです。」

聖書とイエス・キリストが自分の人生に与えた影響を感じながら、ディマは長い間、ナザールや自分の人生に関わる人々に神のことを分かち合いたいと思っていました。
「ナザールはまだ9歳で、イエスが誰なのかよく分かっていないのですが、それを変えたいんです。」

しかし、ディマはナザールに神について、イエスについてどう説明すればいいのかわかリませんでした。そんな中でマンガ聖書を手にしたとき、彼はこれは絶好の機会だと悟ったのです。
「私たちは今、子ども用聖書の物語を読んでいます。ナザールはその物語に魅了され、マンガで描かれたこの聖書をとても楽しんでいます。
私たちは二人で、イエスがその時代にどのように生きていたかを想像しながら読んでいます。」

ナザール

この家族を訪問したSWWのリーダーたちは、ナザールに、マンガ聖書が彼の生活に与えた影響についても尋ねました。彼はこう言いました。
「教会で大人たちが灰色の服を着て、分厚い聖書のページをめくっているのを見て、聖書を読むのはとても退屈なことだと思っていました。
でも、僕らはイエスの生涯のいろいろな場面が描かれたこのきれいな子ども用聖書を受け取ったとき、その全部を読みたくなったんです!」

彼らはまだ聖書を全て読んだわけではありませんが、日々の生活の中でも聖書を読んでいるとディマは言っています。
「さっきも言ったように、ナザールにイエスのことを伝えたいんだ。今、僕たちが一緒に聖書を読み、こうして神について学ぶ機会があることに感動しています。
ナザールのような子どもにとって、教会に行ったり、神を知ったりすることは退屈で面白くないことに思えるかもしれません。でも、散歩の途中の自然の中や、サッカーをする合間の休憩時間に裏庭で聖書を開けるとしたら話は別だと思います」。


ウクライナの人々に聖書を送るプロジェクトを覚えて、お祈りとご支援くださっている皆様に感謝いたします。
新生宣教団では、引き続きウクライナ語聖書のためのご支援を募っています。
必要金額2600万円のうち、現在満たされているのは783万円です(2024年4月15日時点)。
残りの1817万円の必要のために、引き続きお祈りとご支援をよろしくお願いいたします。
現地で活動するミッションパートナーのためにも覚えてお祈りください。

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新生宣教団は、日本をはじめ世界の人々のために、各国の言葉で聖書や福音文書などを印刷するキリスト教プロテスタントの宣教団体です。
新生宣教団はキリスト教超教派の団体として、1954年に「新生運動協力会」として設立されて以来、児童伝道、放送伝道、文書伝道などを行ってきました。今ではこれらの活動は文書伝道(印刷)に集約されています。
いつの時代も聖書を求める声がなくなることはなく、私たちはそんな切なる求めに応えるべく、国内外のミッションパートナーと協力して力を尽くしています。
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